機動戦士ガンダムRSD プロローグ1
プロローグ 第一話 あらすじ
コズミック・イラ(C.E.)71年6月15日コロニー連邦共和国とオーブ連合首長国によるオノゴロ島の攻防戦の中シン・アスカとマユ・アスカは、両親を失った。
生きる希望を失った妹のマユを抱きしめながら彼は、自らの非力さに絶望する。
その後地球連合軍とコロニー軍による大戦はヤキン・ドゥーエ宙域戦、スウィート条約の締結を経て一応の停止を見た。
コズミック・イラ(C.E.)71年11月10日。
後にヤキン・ドゥーエ戦役と呼ばれた悲惨な殺戮劇は、コロニー軍の勝利という形で幕を閉じた。
ヤキン・ドゥーエを陥落させたコロニー政府は、地球連合との条約に入った。
圧倒的勝利を収めたコロニー軍だったがその国力は、既に限界を達しており地球連合を完全に滅ぼすには至らなかったのである。
結局軍事力の制限と主要都市の割譲を条件に両者の間で条約が結ばれた。
これをスウィート条約という。
内容は
・地球軍のモビルスーツ、モビルアーマーと戦艦の数は人口、GDP、失業率等のパラメーターにより算出される。
・双方賠償金は、なし。
・戦犯は、国家ごとに独自に裁判にかける(国際法廷は、開かない)。
・地球連合は、コロニー連邦共和国の主要都市の支配を認める。
・地球軍は、ニュートロンジャマーキャンセラーおよびミラージュコロイド技術の軍事的使用を禁止。
・オーブ連合首長国を中立国として双方認める。
・地球連合は、後にアルザッヘル基地を建設が可能。
である。
こうして地球圏にようやく平和が戻ってきたのである。
しかし終戦を迎えても地球連合政府とコロニー連邦共和国政府の対立は、なくならなかった。
終戦から2年後C.E.73年10月2日アツシ・サオトメ大佐は、ヒデノリ・サイジョウ元帥をマン・マシーン総隊長とするα艦隊に配属されサイド7にある軍事コロニー「グリーン・ノア1」にいた。
だが突然地球軍が開発した新型MSカオスガンダム、ガイアガンダム、アビスガンダム、インパルスガンダムが襲撃してきて混乱に陥る。
インパルスガンダムのパイロットは、大西洋連邦に渡り地球軍に入隊したシンであった。
これを迎撃すべくサオトメは、サイジョウ元帥専用ガンダムサイガーに搭乗し4機のガンダムをたった1機で退かせた。
「グリーン1」を襲撃した謎の部隊を追いα艦隊は、出撃する。
だがそんな中ナチュラルへの憎しみを募らせ続けるサトウ部隊とオーブ艦隊の妨害もありとうとう地球への逃亡を許してしまった。
しかしこの事件は、これから起きる戦乱の幕開けに過ぎなかった。
世界は、再び混乱と戦火に包まれるのだった。
作品名:機動戦士ガンダムRSD プロローグ1 作家名:久世秀一