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機動戦士ガンダムRSD プロローグ2

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前大戦後地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」がアクタイオン・インダストリー社を中心とした複数企業の技術協力を受け推進したエースパイロット用カスタマイズMS開発計画―通称「アクタイオン・プロジェクト」に基づき再生産された機体である。
専任パイロットは、ホアキン中佐指揮下の特殊戦MS小隊に所属するパイロットのスウェン・カル・バヤン中尉である。
前大戦後期に大西洋連邦で開発されたNジャマーキャンセラー搭載機の登場に伴いユーラシア連邦の後期GAT-Xは、一挙に旧世代機と化していたがそれでもなおそのポテンシャルはこれら後継の機体群にも充分対抗可能な水準を維持していた。
その優秀性に着目したファントムペインは、アクタイオン・インダストリー社を主導とする民間企業連合に後期GAT-Xの再生産を依頼した。
部隊内から選抜した優秀なパイロットをこれらの機体に搭乗させ実働データの収集・再検証を行った。
そしてその結果得られたデータやパイロット本人の意見を基に機体をカスタマイズすることで次世代機に匹敵する高性能機開発を模索していた。
再生産されたカラミティガンダムは、設計上はオリジナル機と全くの同型だが主電源にパワーエクステンダーを採用したことで活動時間が大幅に延長されている。
PS装甲の電圧設定も一部変更されオリジナルの機体に比べ起動色がやや暗色化しているのが特徴である。
あらゆる戦局に対応するためストライカーパックが採用され全領域型の初期I.W.S.P.が選択された。
I.W.S.P.は、確かに強力な装備ではあったがデータの蓄積・解析が進むにつれて様々な欠点も露呈させていった。
特に機体上半身やコンバインドシールドを装備する左腕部の重量バランスの悪さは顕著であり機動時の余剰モーメントの発生は深刻な問題であった。
後にこれら欠点の克服と同時により機能を発展・昇華させた新型ストライカー「ノワールストライカー」が製作された。
並行してカラミティガンダム本体も改修が加えられ機体は、後の「カラミティノワール」として生まれ変わることとなった。