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ジュリエットの幸せ

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「なっなんだ貴様ら!
またか!またなのか~~~。
このリア充らめ!
私ばっかりのけ者にしやがって!」

カメは軽くショックを受けている。

「ごめんよ~~カメ!」
ツルちゃんがなだめる。


「ツルちゃんはいつ?」

「七月…やっと仕事
落ち着いてきたから…」


「アンタどうなの?」

「私も七月末…
ゆゆかちゃんもまさか…」

「八月頭予定日…」

四人で思わず顔を見合わせてしまった。


「何それ!すごいんだけど!」

「この展開ヤバくない?」

「不安なのが一気に楽しくなってきた!」


「ていうか、ゆゆか、
いつ結婚してたの?!」


そうだった!!

「相手誰誰?!」

そう聞かれてゆゆかは
顔が真っ赤になる。

「結婚はまだ…
この私がデキ婚するなんて
自分でもびっくりよ。」

ゆゆかちゃんは大学を卒業してから、
バリバリ仕事をしていた。

土牛先輩とはどうなったのか
途中話を聞かなくなっていたけど、

「もしかしてもしかする?」

「そうよ。アンタの
期待通りの相手よ!」

「え…!!!土牛先輩?!」

「続いてたの??」

聞けば、土牛先輩は、
ビッグになって帰ってくるから、
と言って大学卒業後アメリカに渡り、
それから何年も音信不通だったらしい。

「お金なくてずっと
日本に帰って来れなかったんだって。
バカよね、全く。
私を何年も一人にしとくなんて。
ホント信じられない!」

「でも待ってたんだ…ゆゆかちゃん。」

すずめがホロリとして呟く。

「誰が!!たまたまよ!
たまたま帰ってきたとき
フリーだったのよ!」

ゆゆかが顔を赤くして怒鳴る。

「え、じゃあ他に
付き合ってた人いたの?
聞いたことなかったけど…」

「いないけど!!」

相変わらず素直じゃない。


「ところでゆゆか、
結婚式はどうするの?」

カメが尋ねる。

「しないわよ。
すぐドレス着れなくなるし。
恥ずかしいじゃない。
マタニティのドレスなんて。」

「え~?!」

「ゆゆかのドレス姿
見たかったよ!」

「いいのよ。」

そう言ってゆゆかは
顔をそむける。


すずめとツル、カメは
三人で顔を見合わせて、
目で会話し、お互いに頷いた。

その合図で幸せな報告会が一転、
決起会になった。


作品名:ジュリエットの幸せ 作家名:りんりん