機動戦士ガンダムRSD 第1話 怒れる瞳
C.E.71年6月15日コロニー軍は、オーブ連合首長国の解放を名目にオーブに攻撃を開始した。
コロニー艦隊は、まず無数のミサイルを発射しベースジャバーに乗ったユーピテルなどを発進させた。
※
これにオーブ側も地球軍の助力を得て迎撃に出た。
オーブのモビルスーツのM1アストレイが次々と発進した。
アークエンジェルも発進した。
フリーダムガンダムも発艦した。
※
そんな中アスカ家は、森の中を走り島民の脱出の任を受けていた補給艦へと急いでいた。
母親は、マユの手を握っていた。
そのさなかシンは、足をくじきそうになったが踏ん張って走り続けた。
※
補給艦前には、たくさんの人の列が出来ていた。
「慌てないで。
乗船は、2列でお願いします。
船には、充分全員を収容することが出来ます」
兵士は、皆を落ち着かせていた。
※
アスカ家が走っていると地響きが鳴り家族は、足を止めた。
「父さん」
「あなた」
シンと母親は、不安になり父親に大丈夫か聞いた。
「大丈夫だ。
目標は、軍の施設だろ。
急げ、シン」
父親がそういうと家族は、再び走り出した。
※
リニアガン・タンク、M1アストレイと対空砲は飛来してくる無数のミサイルを迎撃したが迎撃し損ねたミサイルが着弾した。
※
アスカ家が走っているとシンは、横目で海岸の戦況を見た。
※
M1アストレイとリニアガン・タンクは、弾幕を張っていたがとうとうマン・マシーンの上陸を許してしまった。
1機のユーピテルは、着陸寸前にビームライフルが命中し撃墜された。
補給艦がある軍港が見えたとき前方からモビルスーツを載せたモビルアーマーが低空で飛んできた。
その突風に飛ばされないように家族は、伏せた。
そのモビルスーツが肩部ビーム砲で2機のユーピテルを同時に撃墜した。
その爆風で吹き飛ばされないように再び家族は、伏せた。
そのモビルスーツは、上空から接近してくるリズィーシーガンダムにビームを撃ったが回避されビームライフルで反撃された。
モビルスーツは、ジャンプで回避した。
家族は、その隙に再び走り出した。
シンは、後ろが気になり振り向き状況を見た。
「かあさん」
父親は、母親の走る速さが遅くなったので気遣った。
「マユ、頑張って」
原因は、マユに疲れが出始めていることだった。
その時マユの鞄から携帯電話が落ちてしまった。
「マユの携帯」
マユもそれに気づき立ち止まったが携帯電話は、崖の下に落ちて行った。
マユは、母親の手を振りほどくと崖下へと走って行った。
「マユ」
母親が叫ぶと反射的にシンもマユを助けに崖下へと走って行った。
マユは、携帯電話が落ちた場所に着くと携帯電話を取った。
直後シンも来た。
※
ガンダムサイガーは、羽付きガンダムへとメガビームライフルを撃ったが回避された。
ビームは、アスカ家がいる山へと向かった。
※
直後2人の背後で大きな爆発が起きた。
シンは、反射的にマユを護るように抱きしめた。
※
それは、オーブ兵士も見ていた。
「負傷者を早く。
避難センターと信号を送れ」
1人のオーブ兵士がシンたちへと走って行った。
※
シンもマユも意識は、あり2人とも立ち上がろうとしていた。
「大丈夫か?」
そこにオーブ兵士が着いた。
オーブ兵士は、シンとマユに肩を貸し立ち上がるのを手伝った。
「こっちだ、早く」
オーブ兵士は、2人を補給艦に乗せようとした。
「父さん、母さん」
その時マユは、思い出したように言うと崖の方へと向いた。
「父さん、母さん」
マユは、虚ろな目で崖の方を見ると崖は大きくえぐられており見るも無残な姿に変わっていた。
その光景にシンもマユも目を見開いていたがマユが崖下に目を移すと母親の右腕が見えた。
「お母さん」
マユは、安心した表情になりそこへ走って行った。
シンもそれに続いた。
「おい」
オーブ兵士は、何かを察し2人を止めようとした。
しかしよく見るとそれは、ちぎれた母親の左腕だった。
マユは、先と打って変わって絶望に震え周りを冷静に見た。
すると近くに変わり果てた両親の遺体があった。
マユは、ちぎれた母親の右腕に触れようとしたができず泣き出した。
シンも正直泣き出したかったが兄である自分も泣き出したらマユがどうなるかわからなかった。
その時モビルスーツ2機が低空で飛行した。
オーブ兵士は、軍帽が飛ばされないように手で抑えた。
だからシンは、泣きじゃくるマユを抱きしめ己の無力さを憎んだ。
そして上空で当時名を知らなかったフリーダムガンダムとジャスティスガンダムと交戦するガンダムサイガー-というよりコロニー軍-を憎んだ。
※
ガンダムサイガーは、そんな憎しみを知らずにフリーダムガンダムとジャスティスガンダムにビームライフルを撃ったが回避された。
しかしフリーダムガンダムとジャスティスガンダムもルプスビームライフルも火器で反撃したが回避された。
※
C.E.72。
1年半に渡った地球とコロニー間の戦いは、ヤキン・ドゥーエ宙域戦を以てようやくの終結をみた。
やがて双方の合意の下かつての悲劇の地であるスウィート・ウォーターにおいて締結された条約は、コロニー連邦共和国の軍事支配を認めたがこれを認めない危険分子が双方にいた。
※
サイド7にある軍事コロニーの「グリーン・ノア1」では、観艦式に向けての準備が行われていた。
「ORL-010、ローカライズ、オンライン」
「こちらORL-010、ナブコムリンクを確認」
「101、進入ベクトル良好。
減速そのまま。
3号デッキは、受け入れステータスBで待機」
グリーン・ノア1に1隻の輸送艇が到着した。
※
「軍楽隊最終リハーサルは、一四〇〇より第3ヘリポートにて行う」
施設には、軍事アナウンスが流れていた。
「違う違う。
バース隊のユーピテルは、全て式典用装備だ。
第3ハンガーにあるだろ」
整備兵がパイロットに指示を出していた。
「マッケランのウェヌスか。
早く移動させろ」
コロニー内には、水陸両用マン・マシーンも陸戦用マン・マシーンもいた。
「マシンガンの整備をしっかりやっとけよ。
明日になってからじゃ遅いんだからな」
整備兵の1人が部下たちに忠告していた。
「第2整備班は、第6ハンガーへ集合せよ」
α艦隊所属のカレン・ストロース中尉は、仲間のジョニー・パッカード中尉が運転するテレカでコロニー軍艦隊総旗艦であるリーンホースJr.に向かっていた。
その時格納庫から突然現れた巨大な足を何とか避けた。
「なんかもうごちゃごちゃね」
カレン中尉は、悪態をついた。
「仕方ないよ。
こんなの久しぶりというか初めての奴が多いんだから。
でもこれで俺たちもいよいよ通常任務に就くわけだ。
コロニー艦隊は、まず無数のミサイルを発射しベースジャバーに乗ったユーピテルなどを発進させた。
※
これにオーブ側も地球軍の助力を得て迎撃に出た。
オーブのモビルスーツのM1アストレイが次々と発進した。
アークエンジェルも発進した。
フリーダムガンダムも発艦した。
※
そんな中アスカ家は、森の中を走り島民の脱出の任を受けていた補給艦へと急いでいた。
母親は、マユの手を握っていた。
そのさなかシンは、足をくじきそうになったが踏ん張って走り続けた。
※
補給艦前には、たくさんの人の列が出来ていた。
「慌てないで。
乗船は、2列でお願いします。
船には、充分全員を収容することが出来ます」
兵士は、皆を落ち着かせていた。
※
アスカ家が走っていると地響きが鳴り家族は、足を止めた。
「父さん」
「あなた」
シンと母親は、不安になり父親に大丈夫か聞いた。
「大丈夫だ。
目標は、軍の施設だろ。
急げ、シン」
父親がそういうと家族は、再び走り出した。
※
リニアガン・タンク、M1アストレイと対空砲は飛来してくる無数のミサイルを迎撃したが迎撃し損ねたミサイルが着弾した。
※
アスカ家が走っているとシンは、横目で海岸の戦況を見た。
※
M1アストレイとリニアガン・タンクは、弾幕を張っていたがとうとうマン・マシーンの上陸を許してしまった。
1機のユーピテルは、着陸寸前にビームライフルが命中し撃墜された。
補給艦がある軍港が見えたとき前方からモビルスーツを載せたモビルアーマーが低空で飛んできた。
その突風に飛ばされないように家族は、伏せた。
そのモビルスーツが肩部ビーム砲で2機のユーピテルを同時に撃墜した。
その爆風で吹き飛ばされないように再び家族は、伏せた。
そのモビルスーツは、上空から接近してくるリズィーシーガンダムにビームを撃ったが回避されビームライフルで反撃された。
モビルスーツは、ジャンプで回避した。
家族は、その隙に再び走り出した。
シンは、後ろが気になり振り向き状況を見た。
「かあさん」
父親は、母親の走る速さが遅くなったので気遣った。
「マユ、頑張って」
原因は、マユに疲れが出始めていることだった。
その時マユの鞄から携帯電話が落ちてしまった。
「マユの携帯」
マユもそれに気づき立ち止まったが携帯電話は、崖の下に落ちて行った。
マユは、母親の手を振りほどくと崖下へと走って行った。
「マユ」
母親が叫ぶと反射的にシンもマユを助けに崖下へと走って行った。
マユは、携帯電話が落ちた場所に着くと携帯電話を取った。
直後シンも来た。
※
ガンダムサイガーは、羽付きガンダムへとメガビームライフルを撃ったが回避された。
ビームは、アスカ家がいる山へと向かった。
※
直後2人の背後で大きな爆発が起きた。
シンは、反射的にマユを護るように抱きしめた。
※
それは、オーブ兵士も見ていた。
「負傷者を早く。
避難センターと信号を送れ」
1人のオーブ兵士がシンたちへと走って行った。
※
シンもマユも意識は、あり2人とも立ち上がろうとしていた。
「大丈夫か?」
そこにオーブ兵士が着いた。
オーブ兵士は、シンとマユに肩を貸し立ち上がるのを手伝った。
「こっちだ、早く」
オーブ兵士は、2人を補給艦に乗せようとした。
「父さん、母さん」
その時マユは、思い出したように言うと崖の方へと向いた。
「父さん、母さん」
マユは、虚ろな目で崖の方を見ると崖は大きくえぐられており見るも無残な姿に変わっていた。
その光景にシンもマユも目を見開いていたがマユが崖下に目を移すと母親の右腕が見えた。
「お母さん」
マユは、安心した表情になりそこへ走って行った。
シンもそれに続いた。
「おい」
オーブ兵士は、何かを察し2人を止めようとした。
しかしよく見るとそれは、ちぎれた母親の左腕だった。
マユは、先と打って変わって絶望に震え周りを冷静に見た。
すると近くに変わり果てた両親の遺体があった。
マユは、ちぎれた母親の右腕に触れようとしたができず泣き出した。
シンも正直泣き出したかったが兄である自分も泣き出したらマユがどうなるかわからなかった。
その時モビルスーツ2機が低空で飛行した。
オーブ兵士は、軍帽が飛ばされないように手で抑えた。
だからシンは、泣きじゃくるマユを抱きしめ己の無力さを憎んだ。
そして上空で当時名を知らなかったフリーダムガンダムとジャスティスガンダムと交戦するガンダムサイガー-というよりコロニー軍-を憎んだ。
※
ガンダムサイガーは、そんな憎しみを知らずにフリーダムガンダムとジャスティスガンダムにビームライフルを撃ったが回避された。
しかしフリーダムガンダムとジャスティスガンダムもルプスビームライフルも火器で反撃したが回避された。
※
C.E.72。
1年半に渡った地球とコロニー間の戦いは、ヤキン・ドゥーエ宙域戦を以てようやくの終結をみた。
やがて双方の合意の下かつての悲劇の地であるスウィート・ウォーターにおいて締結された条約は、コロニー連邦共和国の軍事支配を認めたがこれを認めない危険分子が双方にいた。
※
サイド7にある軍事コロニーの「グリーン・ノア1」では、観艦式に向けての準備が行われていた。
「ORL-010、ローカライズ、オンライン」
「こちらORL-010、ナブコムリンクを確認」
「101、進入ベクトル良好。
減速そのまま。
3号デッキは、受け入れステータスBで待機」
グリーン・ノア1に1隻の輸送艇が到着した。
※
「軍楽隊最終リハーサルは、一四〇〇より第3ヘリポートにて行う」
施設には、軍事アナウンスが流れていた。
「違う違う。
バース隊のユーピテルは、全て式典用装備だ。
第3ハンガーにあるだろ」
整備兵がパイロットに指示を出していた。
「マッケランのウェヌスか。
早く移動させろ」
コロニー内には、水陸両用マン・マシーンも陸戦用マン・マシーンもいた。
「マシンガンの整備をしっかりやっとけよ。
明日になってからじゃ遅いんだからな」
整備兵の1人が部下たちに忠告していた。
「第2整備班は、第6ハンガーへ集合せよ」
α艦隊所属のカレン・ストロース中尉は、仲間のジョニー・パッカード中尉が運転するテレカでコロニー軍艦隊総旗艦であるリーンホースJr.に向かっていた。
その時格納庫から突然現れた巨大な足を何とか避けた。
「なんかもうごちゃごちゃね」
カレン中尉は、悪態をついた。
「仕方ないよ。
こんなの久しぶりというか初めての奴が多いんだから。
でもこれで俺たちもいよいよ通常任務に就くわけだ。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第1話 怒れる瞳 作家名:久世秀一