機動戦士ガンダムRSD 第1話 怒れる瞳
(バッテリー機体なのにカスタム・ビームザンバーの副刀とつばぜり合いができるだと?)
サオトメは、新型ガンダムのビームサーベルの出力に目を見開いた。
「いくら武装を強化しようと最後は、やはりパイロットの質で決まるんだよ」
サオトメは、そういうと新型ガンダムの頭部を蹴った。
※
1機のユーピテルと1機のユーピテルツヴァイは、コロニーを傷つけないように120mmマシンガンと90mmガトリング砲を黒い新型ガンダムに撃っていた。
しかしシールドで防がれ効果は、なく逆にビームライフルで返り討ちにされた。
※
スティング少尉は、ガンダムサイガーに高エネルギービームライフルを撃ったがシールドで防がれた。
「いい加減飽きたんだよ」
スティング少尉は、カオスガンダムにヴァジュラビームサーベルを抜刀させるとガンダムサイガーに切りかかった。
しかしガンダムサイガーは、左側に避けた。
「避けた?」
スティング少尉は、並みのパイロットなら撃墜できる一撃だったため回避されたのが信じられなかった。
※
新型ガンダムは、ビームライフルをガンダムサイガーに撃ったがメガビームシールドで防いだ。
しかしその反動でガンダムサイガーは、少々バランスを崩した。
「しまった」
新型ガンダムは、こちらがバランスを崩している間にビームサーベルを抜刀しながら接近し切ってきた。
しかし左側に回避した。
※
1機のユーピテルがコロニー内を飛行しながら120mmマシンガンとユーピテルバズーカをモビルアーマー形態の四足変形型ガンダムに撃ったがジャンプで回避された。
流れ弾は、近くの格納庫や基地施設に当たった。
その落下物から彼氏は、彼女をかばうように守った。
2人は、遊撃艦隊所属で彼氏はパイロットで彼女はサラミスの砲術長だった。
「なんで、なんでこんなことに」
彼女は、まだ目の前の出来事が信じられなかった。
※
四足型ガンダムは、主翼に付いているビームブレードでユーピテルを上下真っ二つに切り撃墜した。
その上半身が2人の近くにある格納庫に墜落しそこで爆発した。
その爆風の中からユーピテルツヴァイが吹き飛ばされた。
彼氏は、彼女をかばい続けていた。
彼女は、ほぼ放心状態だった。
「大丈夫だ」
彼氏は、彼女を安心させた。
四足変形型ガンダムは、モビルアーマー形態からモビルスーツに変形するとビームライフルを撃ちユーピテルツヴァイを2機連続で撃墜した。
さらに手当たり次第に格納庫を破壊し続けていた。
その光景を見た彼氏は、彼女と共に安全なところへ避難することより迎撃に出ることに決めた。
そして背後で倒れているユーピテルツヴァイを見た。
ちゃんと動く保証は、ないが物は試しだ。
「来い」
戸惑う彼女を引っ張って彼氏は、ユーピテルツヴァイに向かった。
※
ミネルバでは、インパルスガンダムの発進準備が行われていた。
「インパルス、発進スタンバイ。
パイロットは、コアスプレンダーへ。
モジュールは、ソードを選択します。
シルエットハンガー2号を解放します。
シルエットフライヤー射出スタンバイ。
プラットホームのセットを完了。
中央カタパルトオンライン。
気密シャッターを閉鎖します。
発進区画、非常要員は待機して下さい。
中央カタパルト発進位置にリフトオフします。
コアスプレイダー全システムオンライン。
発進シークエンスを開始します。
ハッチ開放。
射出システムのエンゲージを確認。
カタパルト推力正常。
進路クリア。
コアスプレイダー、発進、どうぞ」
パイロットは、コアスプレンダーの推力を最大にした。
そして発進口の上にあるシステム表示が全てグリーンになると発進のゴーサインが表示されコアスプレンダーが発進した。
「カタパルトエンゲージ。
シルエットフライヤー、射出、どうぞ」
続いてシルエットフライヤーが発進した。
「続いてチェストフライヤー射出、どうぞ」
そしてチェストフライヤーが発進した。
「レッグフライヤー射出、どうぞ」
最後にレッグフライヤーが発進した。
無論これらは、ミラージュコロイドの外装に覆われていた。
※
「乗るんだ」
彼氏は、彼女をユーピテルツヴァイのコックピット部分まで上らせるとユーピテルツヴァイに乗らせようとした。
「え?」
彼女は、彼氏が何を言っているのかわからなかった。
彼女がユーピテルツヴァイに乗ってくれなことにいらだったのか彼氏は、彼女を抱き上げるとそのままコックピットに入りハッチを閉じた。
「お前」
彼女は、彼氏が無茶をするのではないかと心配した。
「こんなところで君を死なせるわけにいくか」
彼氏は、そういいながらユーピテルツヴァイを起動させた。
機体に異常は、なくしかもフル武装だった。
彼氏は、ユーピテルツヴァイを立ち上げた。
※
それにステラ少尉が気付いた。
※
四足型ガンダムに気付かれたのは、彼氏も同じだった。
2人は、戦慄した。
※
「まだやるの?」
そういうとステラ少尉は、高エネルギービームライフルをユーピテルツヴァイに撃った。
しかしユーピテルツヴァイは、回避した。
それには、ステラ少尉も驚いた。
「何?」
そしてあろうことかユーピテルツヴァイは、タックルしてきた。
ステラ少尉は、吹き飛ばされたガイアガンダムの姿勢を正した。
「こいつは、並みと違う」
ステラ少尉は、ガイアガンダムにヴァジュラビームサーベルを抜刀させ接近した。
※
それは、彼氏も気づいた。
彼氏もユーピテルツヴァイにビームサーベルを抜刀させるとユーピテルツヴァイは、四足型ガンダムのビームサーベルをシールドで防いだ。
しかしパワー負けで吹き飛ばされた。
さらに四足型ガンダムは、横切りから右下からの斜め切りという猛攻に彼氏も押されっぱなしだった。
その時背後から別のガンダムが接近してきた。
※
「ステラ」
アウル少尉は、異変に気付き援護に来た。
※
それは、彼氏も気づいた。
「もう1機」
別のガンダムは、ビームランスで貫こうとしてきたので左手にもビームサーベルを持たせると振り向きざまにビームランスとつばぜり合いをした。
※
その時サオトメは、さらなる新手の接近を感じた。
「何だ?」
するとコロニーの穴から突然戦闘機が1機侵入してきた。
すると次々とパーツが侵入してきた。
※
パイロットは、レッグフライヤーとの合体軸を固定させスラスター出力を下げスピードを下げた。
そしてレッグフライヤーと合体した。
さらにチェストフライヤーとも合体軸を固定させ合体した。
するとモビルスーツになった。
そして最後にソードシルエットと合体してインパルスガンダムになった。
※
「何?」
すると合体ガンダムは、ガンダムサイガーに大型ビームソードで切りかかってきた。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第1話 怒れる瞳 作家名:久世秀一