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機動戦士ガンダムRSD 第1話 怒れる瞳

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「そうだな」
 テリー大尉も異論は、なかった。
「ありがとうございます」
 ジーン中尉は、道中感謝を言った。
テリー大尉は、何か言おうとしたがくしゃみをした。

        ※

 グリーン・ノア1宙域には、大西洋連邦およびユーラシア連邦からなる第81独立機動軍-通称ファントムペイン所属のミネルバおよびガーティ・ルーがいた。
この2隻には、条約違反のミラージュコロイドが装備されておりコロニー軍の哨戒をかいくぐりここまで到着した。
するとガーティ・ルーからミラージュコロイドの外装で覆われた3機のモビルスーツがグリーン・ノア1に向け発進された。

        ※

 その異変は、1人を除いて誰も気づいていなかった。
「警報をならせ。
敵が近づいているぞ」
 3番ハンガーにいたサオトメが異変に気付き近くにいた兵士に命令したが兵士たちは、何を言っているのかわからずぽかんとしていた。
「敵が来ている。
もう外から迎撃するのは、無理だ。
中で迎撃する。
マン・マシーンもすぐに発進させるんだ」
 サオトメは、そう叫ぶとガンダムサイガー改に乗り込んだ。

        ※

 グリーン・ノア1に近づいていたモビルスーツのパイロットたちは、作戦実行に移った。
3人は、『ガンダム』を起動させた。
「どうだ?」
 スティング少尉がステラ少尉とアウル少尉の機体状況を心配した。
「OK、問題なし」
「いいよ」
 アビスガンダムとガイアガンダムは、問題なかった。
「量子触媒反応スタート。
パワーフロー良好」
 スティング少尉は、カオスガンダムを起動させていた。
「全兵装アクティブ。
オールウェポンズ、フリー」
 アウル少尉もアビスガンダムを起動していた。
「システム、戦闘ステータスで起動」
 ステラ少尉もガイアガンダムを起動させていた。
3機のガンダムは、起動が完了するとミラージュコロイドの外装を排除した。

        ※

 ガンダムサイガー改が格納庫入り口に向かっているときにやっと兵士の1人がサオトメの命令に従いコロニーそのものに危機が迫っていることを知らせる警報を鳴らした。
その音に兵士たちは、戸惑いを隠せなった。
「警報?」
「グリーン・ノアそのもの?」
「ガンダムサイガー改だ」
 その時兵士の1人は、飛び上がるガンダムサイガー改を見つけた。
一般的に知られているガンダムサイガーは、サオトメが乗っていた機体でありその機体色は白い。
しかし今見ている機体色は、黒いためサイジョウ元帥が乗る機体であることはすぐにわかった。
直後コロニーの上空隔壁が破壊され地表に向けビームが飛来した。
しかしガンダムサイガー改がメガビームシールドのビットでビームを張ったためダメージは、なかった。

        ※

 ビームの飛来は、サオトメも気づいた。
しかし自分が回避すれば基地がダメージを受ける。
そのためメガビームシールドのビットでビームを張りビームを防いだ。
「なにものだ?」
 サオトメは、侵略者を目を凝らしてなにものか見た。
姿を表したのは、3機のガンダムだった。
「新型のガンダムだと?」
 百戦錬磨のサオトメも地球軍が新型機を開発しているという情報をつかめておらず動揺していた。

        ※

 ガンダムサイガーの存在にスティング少尉も気付いた。
「あれは、俺が抑える。
お前たちは、格納庫を潰してくれ。
マン・マシーンが出てくるぞ」
 スティング少尉は、ステラ少尉とアウル少尉に命令した。
「ステラ、お前は左」
 アウル少尉は、ステラ少尉に命令した。
「解った」
 ステラ少尉が短く答えると各々自分の役割をした。
ステラ少尉は、ガイアガンダムを四足獣形態のモビルアーマーに変形させると高エネルギービームライフルとビーム突撃砲で1つの格納庫を破壊した。
アウル少尉も連装砲で1つの格納庫を破壊した。

        ※

 敵ガンダムは、ここが地球と陸続きではないことがわからないのかビームライフルを撃ち続けていた。
そのためビームを基地に当てないようにシールドで防ぎながら高出力ビーム兵器を使わずビームサーベルで仕留めるのは、サオトメでも至難の業だった。

        ※

「発進急げ」
 ここにきて漸く事態を理解できたパイロットたちは、マン・マシーンに乗り込んだ。
「ガンダムが侵入してきた」
 格納庫からは、出撃可能なマン・マシーンが次々と出撃していった。
「マン・マシーンを出撃させろ。
迎撃するんだ」
 兵士が次々と命令を出していた。


        ※

 スティング少尉は、ヴァジュラビームサーベルを抜刀させると人工太陽の光を背にガンダムサイガーに切りかかった。
しかし切りかかった腕は、左手でつかまれてしまった。
「間合いが甘い、まだまだだな」
「何を偉そうに」
 スティング少尉は、サオトメの指摘に逆上した。

        ※

 新型ガンダムは、ビームサーベルを抜刀すると人工太陽の光を背に切りかかってきた。
戦術は、悪くなかったが技量が低く簡単に左手でつかめて防げてしまった。
「間合いが甘い、まだまだだな」
 サオトメは、思わず敵パイロットの未熟さを指摘した。
「何を偉そうに」
 どうやら敵パイロットは、サオトメの指摘に逆上した。
敵ガンダムは、今度はバックパックについているミサイルポッドで攻撃してきたがサオトメはメガビームシールドで防いだ。

        ※

 キリー中尉とアンディー大尉もガイヤス・ギヤがある格納庫へ向かったがガンダムの攻撃で格納庫が破壊された。
2人は、伏せて身を護り格納庫を見たがガイヤス・ギヤは倒れがれきに埋もれてしまった。
アンディー大尉は、出撃したくてもできない歯がゆさに舌打ちをした。

        ※

 サオトメは、敵ガンダムを一本背負いで投げ飛ばした。
しかし敵ガンダムは、すぐに体勢を立て直しビームライフルで反撃してきた。
それをメガビームシールドで防いだ。
「新型」
 サオトメは、60mmバルカン砲を撃ちながら新型ガンダムに接近してカスタム・ビームザンバーで切りかかった。
しかし新型ガンダムは、手首部分をシールドで止めて防いだ。
「やるな」
 サオトメは、自分がなすべきことが一刻も早く3機のガンダムの排除であることはわかっていたがこのままずっと戦っていたいという願う自分もいた。

        ※

 母艦であるミネルバには、そんなスティング少尉から増援の要請が来ていた。
「アーサー、彼を」
 ミネルバの艦長であるタリア・グラディス大佐は、副艦長アーサー・トライン中佐に命令した。

        ※

 サオトメは、ガンダムサイガー改に装備されているV.S.B.Rを低出力モードを高速モードで新型ガンダムに撃った。
しかし新型ガンダムは、シールドで防いだ。
そして反撃と言わんばかりにビームライフルで反撃しながら接近すると膝にあるビームサーベルで切りかかってきた。
(ビームサーベルだと?
するとこいつは、白兵戦主体の新型か?)
 サオトメもガンダムサイガー改の右手にカスタム・ビームザンバーを持たせると副刀でつばぜり合いをした。