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好きのカタチ

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大輝がバイトを
セーブしてくれたので、
少し会う時間が増えた。

なんでそんなに
バイトする必要あるのかな?

欲しいものでもあるのかな?

ってゆゆかちゃんに言ったら、
「アンタがほしくて
頑張ってんじゃないの?」
って言われた。

? ? よくわからん。

学校帰り、
バイト行く前の大輝と会って、
少し話すくらいしかできないけど、

バイトの時間を一時間遅らせる
ってことができたらしいので、
ほぼ毎日会える…

というより、
顔を見れる…
ようになった。

でも顔を見れるだけで
なんだかホッとする。

大輝は学校の前で
待っててくれる。

あとは週末。

学校終わったら
大輝が待つところに
急ぎたいのに
コイツが最近
よく邪魔をする。

「ねえねえ、すずめちゃん。
帰りごはん寄らない?」

クラスの人(男)で
明るく中心的だけど、
ちょっと苦手…。

「急いでるからムリ!
ごめん!」

毎回断る。

「いっつも何そんなに
急いでるのさ。」

「えっ…と、
人と会う約束してるから。」

「まさか彼氏?」

「まぁ、うん。」

すずめは大輝を彼氏と呼ぶのに
いまだに照れる。

テレテレと
顔を赤くする。

「すごい意外。」

「写メとかないの?」


「ごめん、ほんと急いでるから!」

すずめはバタバタと
話途中で帰っていった。

作品名:好きのカタチ 作家名:りんりん