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好きのカタチ

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久々に二人で帰り、
大輝は念のため
すずめを家まで送った。

シュウはもうついては来てなかった。

「ストーカーにならなくて
よかったな。」

「ま、ゆゆかちゃんならともかく
私だからね。」

「オマエが好きなオレは
どうなるんだよ。」

「え…ごめん。」

すずめは大輝の袖を引っ張り
大輝の胸に頭を乗せて言った。

「今日、バイトないんだよね?
おじさん、今日遅いんだ。
ウチ、あがっていって?」

「言っとくけど我慢しねえぞ?」

「うん…久しぶりだね。」

「バカ!そんなん言うな。」

そう言って二人は
すずめの部屋に入っていく。

そしてすぐにキスをして、
ゆっくりとお互いの愛を
確かめあった。

すずめは改めて
大輝を大事にしたいと
思った。

気持ちを交わし、
お互いの手を絡めたまま
大輝がおもむろに言った。

「オマエさ、オレが他のヤツ
好きになったらとか
もう想像でも言うなよ。」

「え…。」


「ないから。絶対に。」


「バイトも、オマエと
少しでも早く一緒に
なるためだから。」

「? どういうこと?」

大輝はすずめの頭を
胸に抱き寄せ、
髪にキスをした。

「わかんなかったらいい。
そのうちちゃんと言うから。」

「? うん。」

すずめは大輝の言葉が
よくわからなかったが、

ようやく二人に
平穏な日常が戻った。


いや、さらに愛が
深まったのかもしれない。

また毎日学校が終わったら
すずめは大輝が待つ入口まで
すぐに会いに行く。

ただ、今度は
クラスの女子に
大輝のファンができて、
ギャラリーが増えてしまった。


二人きりにはなかなかなれず、
大輝はやっぱり早く
お金を貯めようと
思うのだった。
作品名:好きのカタチ 作家名:りんりん