温泉旅行 前編
「温泉旅行?!」
「そう、仕事の関係でね、
もらっちゃったの。
つばめちゃんに
どうかなって思って。」
つぼみが久々に
日本に帰って来て
諭吉のカフェに
顔を出して言った。
二枚の温泉宿泊券を持って。
「すずめに?!」
「マムーと行けばいいかと
思って。」
「馬村くんと?ダメダメ!」
「なんで?」
「だって馬村くんはまだ
学生じゃないか。」
「わー諭吉カタイ。
学生ったってもうハタチでしょ?
まだそんな保護者面してんの?」
「ほごしゃづらっ?!」
だって、だって、
責任とれないのに
なんかあったらどうする、とか、
まだ早い、とか、
ブツブツ壁に向かって
何か言っている。
「壁に向かって言ったって
誰も聞いてないわよ。
だいたいハタチのカップルなんて
今どきやりまくりでしょ。
付き合い長いんだし、
つばめちゃんだって
とっくと思うよー?」
「やりっ////!!」
諭吉は真っ赤になった。
「お互い自宅同士で
マムー、不自由してんじゃない?
たまには場所提供してあげたら?」
「オレが?!」
「また諭吉のせいで
つばめちゃんが泣かないと
いいね。」
「!!!!なんでそれをっ!」
「さぁ。まっ私はとにかく
つばめちゃんに
この券あげるから。
あんまり若者を
束縛しないことね。
カケオチとかしちゃうかもよ?」
「えええええっ!」
今度は諭吉は青くなった。
馬村くんが誠実にすずめと
付き合ってくれてるのは
わかっている。
え…でもそうじゃないの?
それなのにわざわざ
オレから不誠実を
後押しするの?!
なんで?
でもカケオチは困る…
諭吉はぐるぐる
考えていた。
そこへ
「…若者は突然爆発するからねぇ。」
ボソッと追い討ちをかけるように
つぼみがつぶやく。
「! ! ひっ!」
考えないようにしていたのに
つぼみにズバリ指摘されて
諭吉は何も言えなくなってしまった。
「…決まりね!」
「そう、仕事の関係でね、
もらっちゃったの。
つばめちゃんに
どうかなって思って。」
つぼみが久々に
日本に帰って来て
諭吉のカフェに
顔を出して言った。
二枚の温泉宿泊券を持って。
「すずめに?!」
「マムーと行けばいいかと
思って。」
「馬村くんと?ダメダメ!」
「なんで?」
「だって馬村くんはまだ
学生じゃないか。」
「わー諭吉カタイ。
学生ったってもうハタチでしょ?
まだそんな保護者面してんの?」
「ほごしゃづらっ?!」
だって、だって、
責任とれないのに
なんかあったらどうする、とか、
まだ早い、とか、
ブツブツ壁に向かって
何か言っている。
「壁に向かって言ったって
誰も聞いてないわよ。
だいたいハタチのカップルなんて
今どきやりまくりでしょ。
付き合い長いんだし、
つばめちゃんだって
とっくと思うよー?」
「やりっ////!!」
諭吉は真っ赤になった。
「お互い自宅同士で
マムー、不自由してんじゃない?
たまには場所提供してあげたら?」
「オレが?!」
「また諭吉のせいで
つばめちゃんが泣かないと
いいね。」
「!!!!なんでそれをっ!」
「さぁ。まっ私はとにかく
つばめちゃんに
この券あげるから。
あんまり若者を
束縛しないことね。
カケオチとかしちゃうかもよ?」
「えええええっ!」
今度は諭吉は青くなった。
馬村くんが誠実にすずめと
付き合ってくれてるのは
わかっている。
え…でもそうじゃないの?
それなのにわざわざ
オレから不誠実を
後押しするの?!
なんで?
でもカケオチは困る…
諭吉はぐるぐる
考えていた。
そこへ
「…若者は突然爆発するからねぇ。」
ボソッと追い討ちをかけるように
つぼみがつぶやく。
「! ! ひっ!」
考えないようにしていたのに
つぼみにズバリ指摘されて
諭吉は何も言えなくなってしまった。
「…決まりね!」