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温泉旅行 後編

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朝の光と鳥のさえずりで
目を醒ますと、
大輝が愛おしそうに
自分を見ていた。

「おはよう。」

「お…はよ。
いつから起きてた?」

「ついさっき。」

「ホントに?」

「オレ、大浴場に
行ってくるけど
オマエはどうする?」

はぐらかしたってことは
だいぶ前から起きてたんだ。
きっと。

「あ、じゃあ私も行こうかな。」

「じゃ、朝食食べるとこで
待ち合わせるか。」

「わかった。」

風呂のあと
着替える服などを用意して、
大輝がカードキー持って
一緒に部屋を出る。

そんなことがイチイチ
すずめは嬉しかった。

朝起きたら隣にいるとか、
一緒に玄関でるとか、
大輝が鍵持ってるとかって
家族みたい。

「何ニヤけてんだよ。」

「フフフ、なんでもないよ。」

ダメだ、勝手に顔が笑う。


大浴場は朝早いせいか、
ほとんど貸切状態だった。

裸になってみると、
昨夜の大輝を思い出す。

意地悪だったけど
嫌じゃなかったというか…

大輝じゃないみたいで
自分も自分じゃないみたいで

でもそれを全部好きって
言ってくれて…


「むうんっ!!!」

すずめはザブンッと
頭までお湯につかって
プハァッと出した。

誰もいないから
できることだ。


嬉しすぎる。

嬉しすぎてニヤける。


「幸せだなぁ…」


大輝といると、
いつも日だまりの中に
いるみたいだ。

温かい光で
包んでくれてるみたい。

私は大輝にとって
どういう存在に
なれてるのかなぁ。

「今度聞いてみようかな。」

そんなことをつぶやきながら
風呂からあがって
すずめは待ち合わせ場所に
急いだ。

作品名:温泉旅行 後編 作家名:りんりん