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温泉旅行 後編

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朝食は館内のレストランで
ビュッフェ形式だった。

「大輝、洋食系だね?
家でも朝ごはんは
パンとかなの?」

「だいたいな。
オマエは和食だな。」

すずめのトレーには、
ご飯、味噌汁、納豆
焼き魚といった
純和食が並んでいた。

「母ちゃんが作るのは
いつも和食で。
でもおじさんは洋食が
多いなぁ。」

こんな話すら嬉しい。

大輝が朝何食べるとか
今まで話題になったこともなかった。

「オイ、またニヤけてるぞ?顔。」

「え? だって嬉しいじゃん。
二人で朝ごはんとか。
あっまた私、浮かれすぎ?」

昨日の今日なので
一応気にしてみる。

「いや…」

自分も内心相当浮かれてるので
何にも言えない大輝だった。


でもさすがに朝からビュッフェは
結構キツイ。

早々に切り上げて
二人は部屋に戻った。

大輝がキーを開け、
部屋のドアを閉めると、
すぐに大輝は
すずめを抱きしめた。


ホントは「二人で朝ごはん嬉しい」
と聞いたときから、
こうしたかったのだ。


「大輝?支度は?」


「ん…もうちょっと。」

「オレはギリギリまで
こうしてたいんだけど?」

チェックアウトまで
あと1時間半。

誰にも邪魔されず
イチャつける場所なんて
東京に帰ったら
そうはない。


「…うん。じゃあ、そうする。」

大輝はすずめにキスをした。

チュ、チュ、と
ついばむように。

そして少しずつ
深くして舌を絡める。

「ふ…」

「ヤベ…したくなってきた。」

「え…さすがにそれは時間が…」

「わかってる。このままでいい。」

「大輝…何か当たってるけど///…」

「そこはスルーしろよ///…」


そのままベッドに移動して、
また抱きしめあい、
キスをする。

大輝がぎゅっと強くすずめを抱き
「はーっ」と急に大きな声を出す。

すずめはビクッとした。

「急にどうしたの?」

大輝が大声を出すのが珍しくて
すずめはビックリして聞いた。


「帰りたくねえ…」

大輝はボソッとつぶやいた。


「えっ…」

「オマエとずっとこうしてたい…」

すずめの肩に頭を乗せて
しみじみ言う。


「…うん…」

「って言っても
オマエが困るだけだな。」

「ううん。そう思ってくれてるの、
嬉しいよ?私。」


「二年も我慢できねえ。
やっぱ諭吉さん、
説得するかな。」

「ホントの父ちゃんより
おじさんのが厳しいんだよね…」

「……」

大輝は何かを思い立ったようだ。

「よし!支度するか。
乗るんだろ?遊覧船。」

「!!うん!」

すずめ達はようやく
チェックアウトをした。

作品名:温泉旅行 後編 作家名:りんりん