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温泉旅行 後編

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カランカラン。


「つばめちゃんに
伝えてくれた?」

数日後、
カフェにつぼみが
やってきた。

「つぼみ…」

「すずめ、すごい
元気になったよ。
ありがとうな。」


「私は部屋がきれいに保てれば
それでいいし。」

「諭吉の罪滅ぼしも
これでできたんじゃないの?」


「え…?!」


「五月もつばめちゃんも
もう気にしてないのに
諭吉だけがなんだか
引きずってるからさ。」


「気づいてたのか…」


「まあね。」



つぼみにはいつまでも
頭があがらない。


「つばめちゃんのことより
そろそろ自分の一人身のほうを
気にした方がいいんじゃない?」

「うーん。すずめが無事
嫁にいったら考えるかな。」

「まるで父親みたいねー。
はい、これ、うちの鍵。
つばめちゃんに渡しといて。
だいたい片付けたから。」


「ホントにいいのか?」

「こっちは助かるし、
これ、諭吉の救済措置よ。
みんなありがたいっていうね。
名案じゃない?」

「すまん。」


ひとりでいつまでも
ジメジメ気にされたら
お酒もおいしくないのよねー。

とつぼみは言いながら
お酒を注文する。

「でも今日は
美味しく飲めそうよ?」

「オレも少し貰おうかな。」

「じゃあオゴリ?」

「2杯までなら。」

「わっケッチー。
こんなに色々したのに。」

「お前のおかげで
やっとちゃんと
寝れそうだよ。」


そう言って
諭吉は久しぶりに
いい気分で飲んだ。


すずめの
つぼみの家生活は
また後日談となる。


作品名:温泉旅行 後編 作家名:りんりん