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つぼみの家

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諭吉から、
つぼみの家の鍵と地図が入った
封筒を受け取り、
すずめはその週末、
さっそくそこへ行ってみた。

「キッチンとか
好きに使っていいから。
部屋は一つ空けたから、
そこも好きに使って?
思う存分マムーと
ラブラブしてね。」

というつぼみの手紙が
一緒に入っていた。

大輝は大学で実験があるので
来れるのは夜中になるという。

それまでにある程度
生活しやすいよう
しておくか、と
先に来てみたのである。


「わ!!」

入ってすぐの廊下の壁一面に、
つぼみが撮ったらしい写真が
隙間なく貼られていた。

景色や人、日本だけじゃなく
外国のものも。

「かっこいい…」

つぼみさんって、
ホントに世界で
仕事をしてる人なんだ。

「あ…先生…」

たくさんある写真の中に、
獅子尾が写っているのを
みつけてしまった。

「さすがにこれだけは
外しておくかな。」

大輝がみつけて
気にするかもしれない、
とすずめは思って
外してみたが、

いやいや、ここだけ
空洞だったら
逆に目立つ?!

「何か代わりのもの…」

すずめは焦って探したが
みつからず、
ポストに入っていた
ピザ屋のチラシを貼った。

「ふぅ、これでよし。」

先に来といて
よかったとすずめは思った。


作品名:つぼみの家 作家名:りんりん