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ひとりごと

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どこが好きだったと言われても、
自分でもうまく説明できない。

ただ、カーテンを開けて、
化粧をしたすずめを見た時、

「ああ」と自覚した。


俺はずっとすずめを、
生徒じゃなく
女性として見ていたんだと。


だいたい、女子生徒に
ちょっかいかけるなんて
俺はずっと避けていた。


女子というのは感情で動くし、
こじらせたら面倒だと
学生の時からわかっていたから、

敢えて距離を置いていたし、

面倒に巻き込まれるのは御免だと思っていた。


出逢った時から何かと面倒をかけるアイツも、
同じ存在だと思いこもうとしていたけれど、

なぜだか距離が置けなかった。


もしかして俺を意識してる?と気づいたときも、

保健室でスキとつぶやかれた時も、

屋上で告白された時も、

理性の上では、距離を置かなくては、と思う一方で、


今思えば、距離を置きたくない自分と
ずっと葛藤していたんだと思う。


自分で自分がわからなくなって、

いい大人のクセに、分別がつかなくなって、

理性より、本能がどうしても勝ってしまいそうになる。


そんなことは初めてだった。


歳は9つも違うし、

どうみても色気があるほうでもないし、

なのになぜそんな気持ちになるのか、

自分が聞きたいくらいで。


どこが好きとかもし聞かれても、

本能で、としか言いようがない。


理性を一番働かせないといけない職業のクセに、

それができない存在と出逢ってしまったんだ。



作品名:ひとりごと 作家名:りんりん