機動戦士ガンダムRSD 第3話 予兆の砲火
そしてコアスプレイダー、チェストフライヤー、レッグフライヤーとブラストシルエットが合体しブラストインパルスガンダムになった。
※
ガーティー・ルーのモニターには、CG補正された宙域地図が映し出されていた。
「アンカー撃て。
同時に機関停止。
デコイ発射。
タイミングを誤るなよ」
ネオ大佐は、部下に命令を出した。
ガーティー・ルーとミネルバは、アンカーを射出した。
それが巨大なデブリに刺さった。
そして先までの推進力によってガーティー・ルーとミネルバは、前回りをする形になった。
※
リーンホースJr.では、ガンダムサイガー改とガンダムサイガーMk-Ⅱの発進準備が行われていた。
既にガンダムサイガーMk-Ⅱは、カタパルトに固定されていた。
「アツシ・サオトメ、ガンダムサイガーMk-Ⅱ、出る」
そしてガンダムサイガーMk-Ⅱは、デブリ地帯へと発進した。
次は、ガンダムサイガー改の発進が行われようとしていた。
(ボギーワンとボギーツーか。
本当の名前は、何というのだろうね。
あの艦の)
サイジョウ元帥は、心の中でそうつぶやいていた。
「ガンダムサイガー改、カタパルト装着。
射出準備よし」
エルヴィン中尉が発進準備が完了したと報告した。
「了解」
心の中で違うことを考えてもちゃんとサイジョウ元帥は、目の前の仕事をこなしていた。
(名は、その存在を示すものだ。
ならばもしそれが偽りだとしたらそれは、その存在そのものも偽りということになるのかな?
キラ・ヤマト、いや、キラ・ヒビキ)
そう考えた直後発進口脇にあるカウントダウンが0になり管制員がゴーサインを出した。
「タカノリ・サイジョウ、ガンダムサイガー改、発進する」
ガンダムサイガー改がリニア駆動のカタパルトでデブリ地帯へと発進した。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第3話 予兆の砲火 作家名:久世秀一