タイムスリップ (4)
自分の腕の中で、
16歳のすずめが崩れ落ちるように
倒れ込んだ。
と思ったら、自分も気分が悪くなり、
目を覚ましたら、すずめの部屋の床で
毛布にくるまり、寝ていた。
夢ー?
どこからどこまでが?
そうだ、すずめ…
今ここにいるのはどっちだ?
「あ、大輝。起きた?」
名前で呼んでる…。
22歳のすずめだった。
「オレ、寝てた?」
「床で寝てるから
ベッドに移そうとしたけど
重くって…」
「オレ、なんでここにいるんだっけ?」
「私が職場の階段から落ちて、
早退して帰ったんだけど、
私が呼んでも起きないから
おじさんが焦って
大輝を呼んだって聞いたけど?」
ああ、そうだった。
「オマエはもう大丈夫なのか?」
「うん。ちょっとタンコブできたけど。
ごめんね、心配かけて。」
「なんともないならいい。」
大輝はジロジロと
すずめの顔を見た。
「いつもどおりだよな…?」
「?何?」
「いや…変な夢見て…」
「変な夢…?」
「オマエと、高校生の頃のオマエが
タイムスリップして入れ替わる夢…
超リアルな。」
「現実かと思うくらいの。
週末そんな映画観てたからだろうな。」
大輝が苦笑いしてそう言うと、
一瞬すずめの動きが固まった。
「……大輝も?」
「は?」
「私も夢だと思ったんだけど…」
「え?」
2人で顔を見合わせた。
16歳のすずめが崩れ落ちるように
倒れ込んだ。
と思ったら、自分も気分が悪くなり、
目を覚ましたら、すずめの部屋の床で
毛布にくるまり、寝ていた。
夢ー?
どこからどこまでが?
そうだ、すずめ…
今ここにいるのはどっちだ?
「あ、大輝。起きた?」
名前で呼んでる…。
22歳のすずめだった。
「オレ、寝てた?」
「床で寝てるから
ベッドに移そうとしたけど
重くって…」
「オレ、なんでここにいるんだっけ?」
「私が職場の階段から落ちて、
早退して帰ったんだけど、
私が呼んでも起きないから
おじさんが焦って
大輝を呼んだって聞いたけど?」
ああ、そうだった。
「オマエはもう大丈夫なのか?」
「うん。ちょっとタンコブできたけど。
ごめんね、心配かけて。」
「なんともないならいい。」
大輝はジロジロと
すずめの顔を見た。
「いつもどおりだよな…?」
「?何?」
「いや…変な夢見て…」
「変な夢…?」
「オマエと、高校生の頃のオマエが
タイムスリップして入れ替わる夢…
超リアルな。」
「現実かと思うくらいの。
週末そんな映画観てたからだろうな。」
大輝が苦笑いしてそう言うと、
一瞬すずめの動きが固まった。
「……大輝も?」
「は?」
「私も夢だと思ったんだけど…」
「え?」
2人で顔を見合わせた。
作品名:タイムスリップ (4) 作家名:りんりん