機動戦士ガンダムRSD 第4話 星屑の戦場
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、敵の伏兵がいると思われるポイントに向かっていた。
「いいデブリベルトだ。
ガンダムより重そうなデブリがそこらじゅうにある」
サイジョウ元帥は、デブリ地帯にあるデブリの重さが機体より重そうで満足そうだった。
2人は、進路上のデブリを蹴りその反作用をスラスター推力にかけ合わせる術を心得ていた。
それを伏兵が飛び出した瞬間に行い一泡吹かせようと考えていた。
しかしサオトメは、それをはるかに上回る術を心得ていた。
デブリは、軌道に沿って絶えず流動してるから先々の足場を事前に設定しておくことはできない。
しかしサオトメは、デブリベルト内でどのようなルートが最短かを瞬時に計算する。
そしてその進路に手ごろなデブリがない場合ビームライフルなどを駆使して足場を「事前に設定しておく」ことが可能である。
無論ビーム照射の角度がほんの少しでもずれればデブリを破壊したり目的の位置に移動できなくなってしまう。
「ニュータイプ」と呼ばれる者の中でもわずか一握りの者にしかできない「神業」だった。
「向こうは、もうこっちを捉えてるはずです。
一応油断しないでください」
サオトメは、一応サイジョウ元帥を注意した。
「そうだったな。
敵は、過大評価しても過小評価するなというのが前提だった」
サイジョウ元帥は、己の慢心に苦笑しながら謝罪した。
※
α艦隊は、デブリベルトの中を航行していたが時折デブリが船体にぶつかる音が艦内に響いた。
しかしあるていど大きいデブリは、自動的にCIWSで破壊するシステムになっている。
そのためどの艦も致命傷は、受けていない。
「敵艦隊に変化は?」
ミハイル副艦長が敵艦隊の動きを聞いた。
「ありません。
針路、速度そのまま」
ヘルマン中尉が敵艦隊の動きを報告した。
「よし。
ミサイル発射管、1番から4番、対艦ミサイル装填。
シウス、副砲起動。
今度こそ仕留めるぞ」
ミハイル副艦長は、それが囮だとわかっていたが敵の奇襲に備えるように命令した。
※
ドゴス・ギアの艦内では、ミサキ中尉がアイリス曹長を見かけた。
「アイリス」
ミサキ中尉は、アイリス曹長を呼んだ。
しかしアイリス曹長は、敬礼し返事をしたが心ここに非ずだった。
※
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、敵伏兵が潜伏しているポイントに進んでいた。
※
それをブラストインパルスガンダム、カオスガンダム、アビスガンダム、ガイアガンダム、ルナマリア専用ザクウォーリアが手ぐすね引いて待っていた。
※
ガーティー・ルーとミネルバは、アンカーをデブリから外すとそのまま慣性で敵艦隊の後方に回り仕掛けるチャンスをうかがっていた。
※
「どうしたんですか?
何か用ですか?」
アイリス曹長が無理に話を合してるのがミサキ中尉には、見え見えだった。
「いや、別にこれといって」
ミサキ中尉は、アイリス曹長の異変が錯覚ではないための確認のためわざとあいさつしただけだと答えた。
「そうですか」
アイリス曹長は、元気なく言った。
「どうかしたのか?
何か元気がないけど」
ミサキ中尉は、原因をわかっていたがアイリス曹長が自分からいうかを試した。
「そんなことないです。
いつも通りです」
アイリス曹長は、平常を装った。
「そう?」
ミサキ中尉は、もしかしたらいうかもしれないという望みをを持って確認した。
「はい」
アイリス曹長は、平常を装ってるつもりだがそれが強がりであることは見え見えだった。
「サオトメ大佐のことが心配なのね」
ミサキ中尉がそんなことをいうとアイリス曹長は、予想通り動揺した。
「でも大丈夫よ。
サオトメ大佐は、あなた一筋だし決して戦死もしない。
だから信じてあげなさい」
ミサキ中尉は、笑顔でアイリス曹長を励ました。
※
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、敵伏兵が潜伏しているポイントにどんどん進んでいた。
(そろそろ会敵か)
サオトメは、そろそろ戦闘になるだろうと判断していた。
※
リーンホースJr.のブリッジでは、索敵が入念に行われていた。
「ガンダムサイガーMk-2およびガンダムサイガー改とボギーワンおよびボギーツーまで1400」
ヘルマン中尉がガンダムサイガーと敵艦隊との距離を報告した。
「未だ針路も変えない。
やはりデコイなのか?」
ミハイル副艦長は、前方の大型熱源の正体を考えた。
「付近に敵影は?」
マーカー艦長がヘルマン中尉に質問した。
「いまだ捕捉できず」
ヘルマン中尉が答えた。
※
ドゴス・ギアでは、アイゼッター少尉とキグナン少尉が運動不足解消のため重力ブロックでサッカーをしていたが試合が終わった。
「お疲れ、アイゼッター」
キグナン少尉は、アイゼッター少尉をねぎらった。
「キグナンもお疲れ」
アイゼッター少尉もキグナン少尉をねぎらった。
「男のスポーツは、やっぱりサッカーだな」
アイゼッター少尉は、サッカーの素晴らしさを満喫していた。
※
シン中尉は、攻撃の頃合いを感じた。
「よし、行け」
シン中尉が皆に命令した。
「了解」
「分かった」
「オーケー」
「うん」
シン中尉の命令にルナマリア少尉、スティング少尉、アウル少尉とステラ少尉が返事をした。
そして9機は、デブリから出た。
カオスガンダムは、機動兵装ポッドを射出した。
アビスガンダムは、カリドゥス複相ビーム砲とバラエーナ改2連装ビーム砲を撃った。
※
それは、サオトメとサイジョウ元帥も気付いていた。
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、攻撃を回避するとガンダムサイガー改がメガビームライフルで反撃しあっという間に1機のゲイツRを撃墜した。
※
それは、ルナマリア少尉も気づいた。
「ショーン」
ルナマリア少尉は、戦友の死を嘆いた。
しかしいつまでも嘆いてられる状況では、なかった。
白いガンダムサイガーがビームを連射してきた。
※
「散開して各個に応戦」
シン中尉は、攻撃を回避しながら的確に命令した。
※
サオトメは、ファンネルもどきの猛攻を回避しながら換装合体ガンダムとザクの装備を観察した。
「なるほどね。
デブリベルトでの戦闘になるから邪魔なデブリを破壊すべく火力重視の装備にしているのか」
サオトメは、敵の戦術を推理した。
※
リーンホースJr.では、ある異変を感知した。
「ボギーワンおよびボギーツーをロスト」
ヘルマン中尉がボギーワンとボギーツーについて報告した。
「やはりダミーでしたか」
皆は、比較的落ち着いていた。
※
ミネルバでは、戦況が報告されていた。
「ショーン機もシグナルロストです。
イエロー62ベータに熱紋2。
これは、ガンダムサイガーが2機です」
「いいデブリベルトだ。
ガンダムより重そうなデブリがそこらじゅうにある」
サイジョウ元帥は、デブリ地帯にあるデブリの重さが機体より重そうで満足そうだった。
2人は、進路上のデブリを蹴りその反作用をスラスター推力にかけ合わせる術を心得ていた。
それを伏兵が飛び出した瞬間に行い一泡吹かせようと考えていた。
しかしサオトメは、それをはるかに上回る術を心得ていた。
デブリは、軌道に沿って絶えず流動してるから先々の足場を事前に設定しておくことはできない。
しかしサオトメは、デブリベルト内でどのようなルートが最短かを瞬時に計算する。
そしてその進路に手ごろなデブリがない場合ビームライフルなどを駆使して足場を「事前に設定しておく」ことが可能である。
無論ビーム照射の角度がほんの少しでもずれればデブリを破壊したり目的の位置に移動できなくなってしまう。
「ニュータイプ」と呼ばれる者の中でもわずか一握りの者にしかできない「神業」だった。
「向こうは、もうこっちを捉えてるはずです。
一応油断しないでください」
サオトメは、一応サイジョウ元帥を注意した。
「そうだったな。
敵は、過大評価しても過小評価するなというのが前提だった」
サイジョウ元帥は、己の慢心に苦笑しながら謝罪した。
※
α艦隊は、デブリベルトの中を航行していたが時折デブリが船体にぶつかる音が艦内に響いた。
しかしあるていど大きいデブリは、自動的にCIWSで破壊するシステムになっている。
そのためどの艦も致命傷は、受けていない。
「敵艦隊に変化は?」
ミハイル副艦長が敵艦隊の動きを聞いた。
「ありません。
針路、速度そのまま」
ヘルマン中尉が敵艦隊の動きを報告した。
「よし。
ミサイル発射管、1番から4番、対艦ミサイル装填。
シウス、副砲起動。
今度こそ仕留めるぞ」
ミハイル副艦長は、それが囮だとわかっていたが敵の奇襲に備えるように命令した。
※
ドゴス・ギアの艦内では、ミサキ中尉がアイリス曹長を見かけた。
「アイリス」
ミサキ中尉は、アイリス曹長を呼んだ。
しかしアイリス曹長は、敬礼し返事をしたが心ここに非ずだった。
※
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、敵伏兵が潜伏しているポイントに進んでいた。
※
それをブラストインパルスガンダム、カオスガンダム、アビスガンダム、ガイアガンダム、ルナマリア専用ザクウォーリアが手ぐすね引いて待っていた。
※
ガーティー・ルーとミネルバは、アンカーをデブリから外すとそのまま慣性で敵艦隊の後方に回り仕掛けるチャンスをうかがっていた。
※
「どうしたんですか?
何か用ですか?」
アイリス曹長が無理に話を合してるのがミサキ中尉には、見え見えだった。
「いや、別にこれといって」
ミサキ中尉は、アイリス曹長の異変が錯覚ではないための確認のためわざとあいさつしただけだと答えた。
「そうですか」
アイリス曹長は、元気なく言った。
「どうかしたのか?
何か元気がないけど」
ミサキ中尉は、原因をわかっていたがアイリス曹長が自分からいうかを試した。
「そんなことないです。
いつも通りです」
アイリス曹長は、平常を装った。
「そう?」
ミサキ中尉は、もしかしたらいうかもしれないという望みをを持って確認した。
「はい」
アイリス曹長は、平常を装ってるつもりだがそれが強がりであることは見え見えだった。
「サオトメ大佐のことが心配なのね」
ミサキ中尉がそんなことをいうとアイリス曹長は、予想通り動揺した。
「でも大丈夫よ。
サオトメ大佐は、あなた一筋だし決して戦死もしない。
だから信じてあげなさい」
ミサキ中尉は、笑顔でアイリス曹長を励ました。
※
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、敵伏兵が潜伏しているポイントにどんどん進んでいた。
(そろそろ会敵か)
サオトメは、そろそろ戦闘になるだろうと判断していた。
※
リーンホースJr.のブリッジでは、索敵が入念に行われていた。
「ガンダムサイガーMk-2およびガンダムサイガー改とボギーワンおよびボギーツーまで1400」
ヘルマン中尉がガンダムサイガーと敵艦隊との距離を報告した。
「未だ針路も変えない。
やはりデコイなのか?」
ミハイル副艦長は、前方の大型熱源の正体を考えた。
「付近に敵影は?」
マーカー艦長がヘルマン中尉に質問した。
「いまだ捕捉できず」
ヘルマン中尉が答えた。
※
ドゴス・ギアでは、アイゼッター少尉とキグナン少尉が運動不足解消のため重力ブロックでサッカーをしていたが試合が終わった。
「お疲れ、アイゼッター」
キグナン少尉は、アイゼッター少尉をねぎらった。
「キグナンもお疲れ」
アイゼッター少尉もキグナン少尉をねぎらった。
「男のスポーツは、やっぱりサッカーだな」
アイゼッター少尉は、サッカーの素晴らしさを満喫していた。
※
シン中尉は、攻撃の頃合いを感じた。
「よし、行け」
シン中尉が皆に命令した。
「了解」
「分かった」
「オーケー」
「うん」
シン中尉の命令にルナマリア少尉、スティング少尉、アウル少尉とステラ少尉が返事をした。
そして9機は、デブリから出た。
カオスガンダムは、機動兵装ポッドを射出した。
アビスガンダムは、カリドゥス複相ビーム砲とバラエーナ改2連装ビーム砲を撃った。
※
それは、サオトメとサイジョウ元帥も気付いていた。
ガンダムサイガーMk-2とガンダムサイガー改は、攻撃を回避するとガンダムサイガー改がメガビームライフルで反撃しあっという間に1機のゲイツRを撃墜した。
※
それは、ルナマリア少尉も気づいた。
「ショーン」
ルナマリア少尉は、戦友の死を嘆いた。
しかしいつまでも嘆いてられる状況では、なかった。
白いガンダムサイガーがビームを連射してきた。
※
「散開して各個に応戦」
シン中尉は、攻撃を回避しながら的確に命令した。
※
サオトメは、ファンネルもどきの猛攻を回避しながら換装合体ガンダムとザクの装備を観察した。
「なるほどね。
デブリベルトでの戦闘になるから邪魔なデブリを破壊すべく火力重視の装備にしているのか」
サオトメは、敵の戦術を推理した。
※
リーンホースJr.では、ある異変を感知した。
「ボギーワンおよびボギーツーをロスト」
ヘルマン中尉がボギーワンとボギーツーについて報告した。
「やはりダミーでしたか」
皆は、比較的落ち着いていた。
※
ミネルバでは、戦況が報告されていた。
「ショーン機もシグナルロストです。
イエロー62ベータに熱紋2。
これは、ガンダムサイガーが2機です」
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第4話 星屑の戦場 作家名:久世秀一