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甘えてほしい 2

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視線を感じる…

「な、何?」

「別に。」

年が明けて冬休みも終わり、
三学期になった。

馬村と一緒の学校からの帰り道。

なんかこの間のお正月から
馬村がおかしい。

何か物を言いたげな…。

ジーッと見られてむずがゆい。


「馬村、何か言いたいことがあるなら言って?
 その…役に立たないかもしれないけど。
 一応その…彼女なんだし。」

「一応ってなんだよ。」

「いや…女子力ないから…」

「言っていいの?」

「えっ!…自分にできることなら…だけど。」

何を言われるんだ…ドキドキ。

まさか、やっぱり馬村、目が覚めて、
オマエを好きになったのどうかしてた、
とか言うんじゃ…

すずめはつい嫌なことばかり
想像してしまうが、
馬村から出た言葉は意外な一言だった。


「すげえ好き。」

馬村はすずめの目を見ながら
ポツリと言った。

「は?」

と驚きの声ですずめは返してしまった。

馬村は、言いながらボッと赤くなる。

すずめもカァァァッと照れた。

「何、急に!」


「いや…オマエにばっかり
 言えとか甘えろとか
 言うのはどうかと思って…」

「思ってること口にすることにした。」


「えっ!じゃあ、今の、
 馬村が思ってること?」


「他に何があんだよ。
 嘘だと思ってたのか?」

馬村は赤くなりながらも
少しふてくされた。

「マジで好きだから。
 わかれよ。いい加減。」

「いやっその…」

すずめはボボボボボと真っ赤になった。

「何それ、真っ赤だな。嬉しいの?」

全身真っ赤になってることを
突っ込まれた。

「嬉しいっていうか、
 恥ずかしいっていうか…」

「言われたくない?」

「…言われたら…嬉しいですけど。…」

「じゃあ、思ってること
 言っていいんだな?」

「う…」

なんだなんだ、どうしたのかな馬村は。

嬉しすぎて気が遠くなりそう…


作品名:甘えてほしい 2 作家名:りんりん