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距離

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あのバレンタインの日から、
一緒に帰るときの、
2人の間の隙間が大きくなった。

前は、触れるか触れないかくらいまで
距離が縮んだと思ったのに。

馬村は、ちょっと
寝ぼけてるくらいのほうが
いいかも…と思うくらい。

「馬村、ちょっと遠いよ?」

「は?隣だからこれでいいんだよ。」

「遠慮しすぎじゃない?」

「またやらかしたら嫌だから。」

「今起きてるじゃん。」

「オマエが爆弾落とすから嫌だ。」

「爆弾?何それ。」

「わかってねえから困るんだよ。」

「言ってくれないとわかんないよ!」

「言いたくない。」

ムカッ 何それ!

言わずにわかれって何様だよ!


「じゃあ私も喋らない。」

「は?なんでだよ。」

「馬村が言うまで喋らない。」

「意味わかんねえ。」

ツーンだ。

すずめは自分でも
なんだかわからないが
意地を張りたくなった。


2人で黙々と歩く。

いつもの分かれ道まで来た。

「言う気になった?」

すずめが聞くと、

「ゼッテー言わねえ。」

と、馬村も頑なだ。

「あっそ!じゃあね!」

プゥゥゥ!と頬を膨らませて
すずめは帰っていった。

「言えるか。バーカ////。」

馬村も呟きながら家に向かった。

家に帰ると、2人とも

「なんでケンカになったんだっけ?」

と思った。

思ってすぐに

「わかってないアイツが悪い!」

「ちゃんと言わない馬村が悪い!」

と言ってベッドに潜り込んだ。


作品名:距離 作家名:りんりん