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高杉×銀時←桂 パート1

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「あ…やべ」

急いで口元を拭く銀時



「おや今度は晋助でしたか。どうかしましたか?」


『あぁあ!!ハァハァ…やっぱり……ハァ……ここに居た……ハァハァ…銀時てめぇ……!!』


息をきらしながらも銀時を睨みつける



「銀時が何かしたんですか?」



「…♪♪♪」



心配する松陽を横に知らん顔をする銀時



『やっぱりお前か…銀時てめぇ!!俺の団子食ったな!!?』


「銀時が…晋助の団子を?」


状況を理解しようとする松陽に対し銀時は―――




「団子ぉ?知らないよーそんなの」



『知らねー訳ねぇだろ!!お前今口元に何かついてただろ!!!』



「ッ!!! これはアレだよ。さっき食べたチョコレート」



『嘘つくなぁぁあ!!!』







「銀時 晋助の団子を食べたのですか?」


「……」


松陽に直接問われたら嘘を付けないのであろう。銀時は黙り込んでしまった



『バカ!!銀時のバーカ!!』


「ッ…俺は……!!!」



「晋助 バカなんて言ってはいけませんよ?銀時も…食べたのであればちゃんと謝らなければいけませんよ?」



「…はい」


『はい…』




「ではお互い誤って仲直りしてください」





「『ごめん…なさい』」






「はい…いいでしょう。銀時 もう勝手に人のもの食べたらいけませんよ?」



「うん…… ――俺部屋戻る。」



「わかりました。ではまた夕飯の時に会いましょう」



スー――― トン


銀時は静かに襖を閉める


部屋に来たときの足音に似てはいるが少し寂しそうな足どりで自室へと戻った








『銀時のバカ…』


小声で呟く高杉




「こら晋助 またそんな事を…。でも晋助がそんなに怒るなんて珍しいですね。その団子は大切なものだったのですか?」



『…うん』




それ以上口を開かない高杉に松陽は再び問う



「では…誰かにあげる予定だったのですか?」



『ううん…あげるというか……』




ずっと襖の近くに立っていた高杉は下を向きながらトボトボと歩き松陽の隣に座る







『あげるんじゃなくてね 俺は銀時と一緒に食べるために……』



「おや…そうだったのですか。晋助は優しいですね」



高杉の頭を優しく撫でながら松陽は微笑む


松陽に褒められた事が嬉しいのか頭を撫でられた事が嬉しいのか……少し照れながら高杉は言う




「銀時団子とか好きだから……それに俺…アイツが喜ぶ顔 結構好きなんだ」



何も言わずに高杉の言葉を聞き 微笑む松陽



『なのにアイツ…独りで食べやがった。アイツが食べたなら良いのかもしれないけど俺は銀時と一緒に食べて……それで…――』



「銀時の笑顔が見たかった…?」



『うん…。俺本当の事言うのなんか恥ずかしくて……独りで食べたアイツに怒っちゃったんだ』



「ふふ…それは照れ隠しというものです。晋助は銀時のこと大好きなのですね」



『俺が銀時を…?』



「はい。あの子は私たちに会うまでずっと一人でしたから……」


松陽の言葉を聞いて俯(うつむ)く高杉



そんな高杉の仕草を見て松陽は言葉を続ける