高杉×銀時←桂 パート1
「最近は銀時も皆と馴染めてきています。今日みたいな行動はその証拠です」
『そっか…』
高杉の頭に手を置いて松陽はこう言う
「…晋助。今日本には天人が来ています。ここもじきに平和ではなくなるでしょう。今は一緒でもあなた達3人がいつか別々の道へ進む時がくるかもしれません。ですが例え…違う道を歩もうとも互いの志だけは忘れてはなりませんよ」
『…?先生何いってるの?難しくてよくわからないよ』
「少々難しかったですか。そうですね…もう少し大きくなったらわかる日がくると思います。ですからその日まで今私が言った言葉忘れないでくださいね?」
『わかったよ先生。じゃあ俺銀時の所行ってくるね?ちゃんと仲直りしてくる!』
「わかりました。ではまた後で」
『うん!』
高杉は元気よく部屋を出て銀時が居るであろう部屋を目指した
高杉と松陽が会話をしていた間銀時はというと――――――
スー――― トン
もやもやした顔の銀時が部屋に帰ってきた
部屋には桂が居る
「あぁ銀時。さっき晋助が探してたぞ」
「あー。」
「晋助のやつ何か怒ってたぞ?」
「あー。」
「お前さっきから あー しか言ってないぞ…」
「はぁー…」
「あー の次は はぁー か!?何だ 何があったんだ?」
「俺が高杉の団子勝手に食ってアイツ怒らせちまった」
「またお前は…… 勝手に食べたなら晋助だって怒るだろう。何故一言言わなかったのだ」
「なんか…アイツの事いじめたい」
「…は?なんだそれは;;」
「なんかわかんねーけどいじめたいんだよ。怒らせたい訳じゃないけどなんか…」
「いじめたいって…銀時お前…そんなに晋助が好きか?」
「好き?……あぁそっか。俺アイツが好きなのかも」
ズキンッ―――――――
この痛みの持ち主は…桂だった
「あーそっか 俺好きなんだアイツが。なんかスッキリした。アイツと話してるとムキになったりしてたんだよなー俺」
(なんで俺今ズキンってしたんだろ……銀時の行動見てれば晋助が好きって事くらいわかるのに。銀時から直接聞いた瞬間胸のあたりが…――俺は病気なのか?)
桂は銀時が言ってる言葉はあまり耳に入ってないであろう
「だってアイツさー……ってヅラ聞いてるー?おーい」
「ん…!?あぁ悪い聞いてる聞いてる。なら銀時 晋助にその事を言ったらどうだ?晋助の怒りも少しは治まるんじゃないか?」
(何だこの気持ちは…本当はこんなこと言いたくない。やっぱりこれは何かの病なのか?)
「そっか…そうしようかな。それにもう一回ちゃんと謝らなきゃ。俺高杉探してくる」
そんな会話をしていると
ダッダッダッダッダッ―――
廊下から元気な足音が聞こえた
バンッ
作品名:高杉×銀時←桂 パート1 作家名:棗-なつめ-