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桂誕

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6月25日
万事屋の電話が鳴った



~♪♪♪♪♪


『はいはい。万事屋銀ちゃんで「アハハハ!!金時ぃ!久しぶりぜ――」』



ブチ

プーップーップーッ…



「あれ おかしいぜよ…電話が切れてしまったき!電波でも悪いのかのう?もう一回かけるぜよ!!」


~♪♪♪♪♪


『はいはい。万事屋銀ちゃんで「金時ぃ!わしじゃ坂本じゃ!!」』


『うっせぇ!んな事わかってらぁ!!!何の用だコノヤロー!!』


「なんじゃ冷たいのう金時ぃー!」


『金じゃねぇ銀だ………いいから要件を言え。言わねぇなら切るぞ』


「待て待て切らんでくれ!!今日と明日ちくとつきあってくれないかのう?」


『はぁ?んだよ急に。…どうせ依頼も来ないし暇だけど』


「ほうかほうか!じゃあ今か―――」



ブチ

プーップーップーッ



『え!?何!?何で切るの!?あーもう意味わからねぇ!!』



「あちゃー…電池切れちゃったぜよ。アハハハ!まぁ銀時ん家は目の前じゃき気にすることないぜよ」






ピンポーン ピンポーン


『何だ?客か?はいはい今開けまーす』


ガラガラガラ―――


「すまん金時!電池切れちゃったぜよ。アハハハ!!」


『辰馬かよ!!つーか近くにいるなら電話なんかするなボケ!!』


「ボケとは失礼ぜよ!!…話がある。あがってええか?」


『何だか知らねーけど…まぁ入れや』





辰馬は部屋へあがってさっそく話を始める



「銀時。明日が何の日かわかるか?」


『明日?明日は6月26日で……特に何もな………い…?……あ――!!!』


「おんしの事だから忘れてると思ったき!!――明日はヅラの誕生日じゃ。0時ぴったりに行って4人でパーティーするぜよ!!」


「あーそれで電話してきたのね。…って4人?」


『主役のヅラにわしと銀時と高杉じゃ』


「高杉も誘うのか!?アイツ来ないんじゃないかなー"面倒"とか言いそうじゃね?」


『大丈夫じゃ!高杉は祭り好きじゃき絶対来るぜよ!!』


「そう?ならいいけど」





そんな会話をしてる時再びインターホンが鳴った









ピンポーン――――――







『またか?今日はよく鳴るな。はいはーい今出まーす』


ドアを開けるとそこには――――


派手な着物を身につけ煙管をくわえた男が立っていた


『高杉!?お前何で――』


「よぅ銀時ィ。あがらせてもらうぜ」


『えっ あ おいちょっと待――』



高杉は勝手に上がり込んでしまった



「なんだ。先客が居たのか」


「んお!?高杉じゃなかか!!久しぶりじゃのう!」


「相変わらず馬鹿面だな…」


「ん?何か言ったがか?」


「クククッ…いや何でもねーよ。今日は話があってきた」


『お前も何かあるのかよ…。さっさと話せ』


「明日何の日だか知ってるか?」


『ヅラの誕生日』


「覚えてやがったのか。なら話は早ぇ……。夜中から派手に飲もうぜ」





高杉の意外な言葉に暫く沈黙した2人







「おい…何で黙ってんだよ」


『あ…悪い。今辰馬からも誘われたとこなんだ。んでお前を誘いに行こうとしてたらちょうどお前が来て同じ話するからよ…。てゆか高杉が人の誕生日覚えてるとか意外すぎるんですけど』


「年に一度の祭りだァ。派手に楽しまなくちゃいけねぇだろ」



よっぽど楽しみなのか高杉は笑っている



「アハハハ!ほら言ったじゃろ銀時!!高杉は祭り好きなんじゃよ!!」


『そうみてぇだな…あはははは』


"今回の主役は高杉じゃなくてヅラだぞ"
なんて言葉は言えずに引きつった笑顔をみせる




「坂本に先を越されたって事か。まぁとりあえず買い出し行こうぜ」


「よし!!金はわしが全部出すきに沢山買うぜよ!」


『まじでか!?よっしゃ行くぞ!』




こうして3人は買い物に出かけた





作品名:桂誕 作家名:棗-なつめ-