甘くて酸っぱい・・・
微妙な距離感のまま
あのバレンタインから1ヶ月が
経とうとしていた。
少し風が抜けるくらいの二人の距離が、
寂しいような嬉しいような、
そんな気がすずめはしていた。
でもなんだかんだで
やっぱり毎日一緒には帰る。
すずめの素のボケと、
馬村のツッコミはいつもどおり。
でもつい馬村の顔を見つめたりすると、
グイッと顔を背けさせられる。
「いたい、いたい。」
「…オマエ、14日ヒマかよ。」
顔を背けさせられたまま、
馬村が少しだけ赤い顔で言った。
「土曜日?うん。」
「その日空けとけよ。」
「どっか行くの?」
「まだ場所は考えてねえけど。
先月のリベンジするんだろ?」
あ、ホワイトデーか!
やった!デートだ!
すずめは嬉しかった。
最近のこの微妙な距離が
普通になればいいなと思いつつ
どこに行こうかとワクワクする。
すずめの顔が一瞬で
嬉しそうになったので、
馬村もつい顔が綻ぶ。
「オマエは行きたいとこねえのかよ。」
「あ、じゃあ、いちご狩り!」
「いちご狩り?やったことねえな。
この辺で行けるとこあんのかよ。」
「おじさんの知り合いの農家さんが、
いちご狩りしてるからおいでって
言ってたんだって。
東京から電車で行けるみたいだよ。」
「へえ。」
「いちご食べ放題なんて幸せすぎる。」
すずめは少し興奮気味だ。
「そんなにいちごが好きなのかよ。
じゃあ、そこ行くか。」
「やった!楽しみ!」
あんまりすずめが喜ぶので、
馬村も嬉しくなって、
顔を少し赤らめた。
あのバレンタインから1ヶ月が
経とうとしていた。
少し風が抜けるくらいの二人の距離が、
寂しいような嬉しいような、
そんな気がすずめはしていた。
でもなんだかんだで
やっぱり毎日一緒には帰る。
すずめの素のボケと、
馬村のツッコミはいつもどおり。
でもつい馬村の顔を見つめたりすると、
グイッと顔を背けさせられる。
「いたい、いたい。」
「…オマエ、14日ヒマかよ。」
顔を背けさせられたまま、
馬村が少しだけ赤い顔で言った。
「土曜日?うん。」
「その日空けとけよ。」
「どっか行くの?」
「まだ場所は考えてねえけど。
先月のリベンジするんだろ?」
あ、ホワイトデーか!
やった!デートだ!
すずめは嬉しかった。
最近のこの微妙な距離が
普通になればいいなと思いつつ
どこに行こうかとワクワクする。
すずめの顔が一瞬で
嬉しそうになったので、
馬村もつい顔が綻ぶ。
「オマエは行きたいとこねえのかよ。」
「あ、じゃあ、いちご狩り!」
「いちご狩り?やったことねえな。
この辺で行けるとこあんのかよ。」
「おじさんの知り合いの農家さんが、
いちご狩りしてるからおいでって
言ってたんだって。
東京から電車で行けるみたいだよ。」
「へえ。」
「いちご食べ放題なんて幸せすぎる。」
すずめは少し興奮気味だ。
「そんなにいちごが好きなのかよ。
じゃあ、そこ行くか。」
「やった!楽しみ!」
あんまりすずめが喜ぶので、
馬村も嬉しくなって、
顔を少し赤らめた。
作品名:甘くて酸っぱい・・・ 作家名:りんりん