ファーストステップ
専門学校の合格発表があり、
すずめは早々に進路が決まっていた。
馬村は大学受験をするので、
3月初旬までは忙しい。
同じくゆゆかも大学進学希望なので、
ピリピリしていて、
すずめは声をかけられなかった。
進学校の高3の三学期は、
殆どが希望者のみの授業で、
同じく専門学校への進学が決まっている
ツルとカメ、そしてすずめの3人は
暇を持て余していた。
「アルバイトでもしよっかなぁ。」
「でも高校生活もあと少しだもんね。」
「ホント。もうすぐ卒業だねぇ。」
カリカリと休み時間も勉強する人に紛れて、
一応授業に出て休み時間を過ごす3人は
集まればこの話題ばかり。
「うん。寂しいねぇ…」
すずめも思わず呟く。
馬村やゆゆか、ツルとカメ、
犬飼に猿丸、みんなに出会えたおかげで
高校生活がすごく楽しかった。
卒業したら、
みんなに会うのが当たり前じゃなくなる。
そう思うとたまらなく寂しく感じた。
ずっとこのままみんなで
高校生活を送り続けたい。
そんなことはできないのは
わかっているが、つい考えてしまう。
「ねえ、卒業プロムしない?」
カメがまた何か言い出した。
「プラム?何それ。」
「違う、違う。プロム!
ほら、外国の高校生が
卒業式のときにやる
ダンスパーティーみたいなの。」
「ダンス?!そんなのやったことないよ。」
すずめは慌てて首を振る。
「いいんだって!なんでも。楽しければ。
ほら、運動会の時の
あんなのだっていいし。
ハロウィンの仮装パーティー
みたいなノリでさ、ちょっとオシャレして
ただ騒ごうぜーって感じでさ。」
「う…楽しそう…」
すずめはすぐノッた。
「でもさ、いつやるの?
大学受験組は卒業式の頃はまだ忙しくない?」
ツルがまっとうな疑問を口にした。
「うーん、そうだなぁ。
でもあんまり遅いと地方に引っ越す人も
いるかもだしね。中旬あたりでどう?」
「いいかも!
おじさんに、カフェ借りれないか
聞いてみよっか?わたし。」
「えーーー!////それは嬉しい!」
諭吉ファンのカメは、すずめの
思わぬ提案に喜んだ。
「じゃ、どんなパーティーにするか
早速考えよーよ!」
ウシシシとカメはあやしく笑った。
すずめは早々に進路が決まっていた。
馬村は大学受験をするので、
3月初旬までは忙しい。
同じくゆゆかも大学進学希望なので、
ピリピリしていて、
すずめは声をかけられなかった。
進学校の高3の三学期は、
殆どが希望者のみの授業で、
同じく専門学校への進学が決まっている
ツルとカメ、そしてすずめの3人は
暇を持て余していた。
「アルバイトでもしよっかなぁ。」
「でも高校生活もあと少しだもんね。」
「ホント。もうすぐ卒業だねぇ。」
カリカリと休み時間も勉強する人に紛れて、
一応授業に出て休み時間を過ごす3人は
集まればこの話題ばかり。
「うん。寂しいねぇ…」
すずめも思わず呟く。
馬村やゆゆか、ツルとカメ、
犬飼に猿丸、みんなに出会えたおかげで
高校生活がすごく楽しかった。
卒業したら、
みんなに会うのが当たり前じゃなくなる。
そう思うとたまらなく寂しく感じた。
ずっとこのままみんなで
高校生活を送り続けたい。
そんなことはできないのは
わかっているが、つい考えてしまう。
「ねえ、卒業プロムしない?」
カメがまた何か言い出した。
「プラム?何それ。」
「違う、違う。プロム!
ほら、外国の高校生が
卒業式のときにやる
ダンスパーティーみたいなの。」
「ダンス?!そんなのやったことないよ。」
すずめは慌てて首を振る。
「いいんだって!なんでも。楽しければ。
ほら、運動会の時の
あんなのだっていいし。
ハロウィンの仮装パーティー
みたいなノリでさ、ちょっとオシャレして
ただ騒ごうぜーって感じでさ。」
「う…楽しそう…」
すずめはすぐノッた。
「でもさ、いつやるの?
大学受験組は卒業式の頃はまだ忙しくない?」
ツルがまっとうな疑問を口にした。
「うーん、そうだなぁ。
でもあんまり遅いと地方に引っ越す人も
いるかもだしね。中旬あたりでどう?」
「いいかも!
おじさんに、カフェ借りれないか
聞いてみよっか?わたし。」
「えーーー!////それは嬉しい!」
諭吉ファンのカメは、すずめの
思わぬ提案に喜んだ。
「じゃ、どんなパーティーにするか
早速考えよーよ!」
ウシシシとカメはあやしく笑った。