魔法少年とーりす☆マギカ 最終話「ゼア・イズ・ブライト」
「こいつの持ち主、見当あんだけど。 俺一人で返しに行くの、なんか厭っつーか」
少女とも区別のつかぬ細くしなやかな、ほぼセンター分けの金髪ワンレン。 半分閉じた様な、じとりと睨むようで敵意の無いアンニュイな草色の瞳。 記憶の中と寸分違わぬ、ときわ中セーラーの出で立ち。
トーリスは目を見開いた。 奇跡か、魔法の様に、涙で濡れた翠色が、ソウルジェムの様に輝いた。 目の前の、形を持った生ける奇跡の声に、耳を傾けた。
「まじ待たせまくったわ。 トーリス」
懐かしい、おちゃらけた声。
トーリスの、涙に濡れた顔に、
満面の笑顔が、輝いた。
魔法少年とーりす☆マギカ
Puella Magi Toris Magica
おわり
作品名:魔法少年とーりす☆マギカ 最終話「ゼア・イズ・ブライト」 作家名:靴ベラジカ