桜の幻想 第三話(薄桜鬼 風間×土方)
あんたに見せた、あんたのためだけの涙。
それだけは、絶対に守り通す。
あんたと再開できるその時まで、俺はもう泣かねえ。
だから…。
俺より先に、死んだりしないでくれ…。
青空に、小さく、小さく呟いた。
神様よぉ……この言葉、この空を通して伝わってくれやしないだろうか。
涙が出そうなほど美しく澄み切った、青い、青い空に、俺はそう願っていた。
そして俺達は歩きだす。
最後の戦いの地。
蝦夷地へ。
作品名:桜の幻想 第三話(薄桜鬼 風間×土方) 作家名:トト丸