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誤解

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「おい、何考えてんだよ。」

すずめは馬村と二人で下校中、
一人でブツブツ言いながら考えごとをしていた。

「えっいや、なんでもないよ!」

実を言うと、ゆゆかがいつもの意地っ張りで
土牛と喧嘩したらしいのだが、
どうしたらいいのかすずめは考えていた。

二人でいるのにずっと上の空で、
馬村は正直面白くない。

「なんでもねえわけねーだろ?
 声かけても気づかねえで。」

馬村はすごく面白くなさそうな顔をしている。

し、しまった!

「オレといるより大事なことなら
 一人でゆっくり考えれば?じゃあな。」

いつもなら、理由を問われるか
ふてくされながらも一緒に帰るのに、
どうやら想像以上に怒らせてしまったらしい。

突然一人にされるなんて初めてのことだった。

「えっ馬村?!えーーーっ?」

すずめは呆然と馬村が帰るのを
見送ってしまった。

どうしたらいいのかわからない。

謝るべきなんだろうけど、
追いかけるべき?

でもなんて言う?

ていうかなんでいつもと違うの?

もしやもう愛想つかした?

何をすれば正しいの?

ゆゆか達の喧嘩のことを考えてて
まさか自分達が危機に陥るとは。

シャレにならない!!

「とっ、とりあえず追いかけなくちゃ!」

何を言うかも決まってないけど
すずめはとりあえず馬村を追いかけた。

「馬村!」

思考してた数分の間に、
随分と馬村は進んでいて、
すずめはハァハァ息を切らして追いついた。

「なんだよ。」

「あ、えっと…怒ってる?」

「別に?」

「ご、ごめん…」

「何が?」

「え?え…と、怒らせてごめん。」

「何でオレが怒ってるって思った?」

「え…一緒にいるのにほかのこと
 考えてたから?」

「別に考えるなとは思ってない。」

「え?」

「よく考えろよ。じゃあな。」

えーーーっ!

何で?

何が?

馬村って何考えてるか全然わかんない!

作品名:誤解 作家名:りんりん