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こらぼでほすと プラント3

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  天下のお尋ね者が、いきなりプラントで暴れたら大混乱だ。普段は温厚だがキレると容赦がない。ついでに、ケルビィムまで参戦すると、本気の戦闘状態になる。キラと同等の力がある刹那だから、確実にコロニーのひとつやふたつは落してしまうのは想像できる。
「だから、プラントで騒ぎが起らないことを祈るわけ。あそこは、不可侵だしMSで乗りつけちゃダメだからさ。」
「いやいやいやいやいや、アレルヤ? そうなる前に止めろ。」
「言うこときくと思う? ニール。刹那だよ? 止められるのはニールだけだと思う。」
「ロックオンがいるだろ? 」
「ロックオンは止めるより一緒に出撃しちゃうよ。」
「あーそうなるんだろなあ。ロックオンってツンデレでさ。ママのこと大好きだよね? ママに、なんかあったら刹那と一緒にキレると思う。」
「ロックオンが一番年長者なんだが? リジェネ。」
「でも、あほライルだからねぇ。ティエリアから話を聞くと、僕でも呆れるぐらいにアホだよ? 」
「うっっ。」
「仕事はちゃんとするけど、普段は酷いからねぇ。本当にニールと同い年なのかなって、いつも疑問に思うよ。精神年齢が低くて可愛いって刹那は惚気てるから、あれでいいんじゃないの? リジェネ。」
「刹那がいいなら、僕もいいけどさ。」
「でも双子だから同じ年でしょ? アレルヤ。」
 一応、再始動の時にプトレマイオスで一緒に戦っていたマリーは、そこいらが疑問だ。仕事の時は、きちんとしているので、普段までは把握していないが、それほどとは思っていなかった。
「普段の素行が酷いんだよ。ニールの前では、恰好つけてるからマシだと思うけどさ。」
「俺の前でも、ひどいぞ、アレルヤ。」
「あ、バレちゃった? あはははは・・・刹那は気にしてないみたいだから、僕らも放置してるよ。仕事の時は真面目なんだけどね。双子でも性格は全然違うもんなんだって、よくわかる。」
「おまえらだって似たようなもんだろ? アレルヤとハレルヤも性格は違うじゃないか。」
「それは私もです、ニールママ。ソーマは戦闘に特化した性格ですもの。」
「でも、ソーマは可愛いところがあるじゃない。マリーより、しっかりしてるし。」
「それは仕方がないわ、アレルヤ。私は元からの人格で、ソーマは後付けされているのだもの。超兵として働くための人格だから、しっかりしてるのは、そのせいよ。かなり混ざってしまったから、ソーマが単独で出て来るとしたら戦闘状態だけじゃないかしら。」
「ということは、ハレルヤみたいなもんなのか? マリーさん。」
「ええ、そういう感じですね。ハレルヤは、アレルヤとは逆の人格を実験的に埋め込まれているので戦闘に特化したというわけではありませんが。」
「ハレルヤのほうが常識的で真面目だから・・・・アレルヤ、おまえ、天然の上にやりたい放題ってことになるな? 」
「それ、たぶん、ニールだけの意見だと思うよ。常識的なの? あれで。」
「ハレルヤは、きちんと人の話を聞いて意見は言うぜ? だいたい、おまえが言い難いこととか言いたくないけど言わないといけない時は代わってくれてるだろ? ちょっと乱暴なこともあるけど、真面目だとは思う。」
「うるせぇーなっっ、じじいっっ。俺の分析とかすんなっっ。恥ずかしいだろーがっっ。」
 さすがに恥ずかしくなったらしくハレルヤが顔を出して、ニールに怒鳴る。どちらの性格も把握してくれているから、きちんと二つの人格を比べられるのだ。
「そうだよね。僕とティエリアも、同じ遺伝子情報から組成されてるけど、性格は違うもんね。」
「おまえは箱入り息子なんだよ、リジェネ。でも、やっぱり似てるとこはあるぜ。俺に、ガンガン叱るとことか、そっくりだ。」
「しょうがないじゃないっっ。ママ、ちっとも自分のことは考えないんだから、僕しかいないんだから叱るのも僕ってだけだよ。」
 普段は、マイスターたちが留守だから、ニールの体調管理はリジェネの担当だ。全然、言うことを聞きやがらねぇーママに怒鳴るのもリジェネの仕事になっている。
「ああ、助かってるぜ、リジェネ。じじいのことは頼む。」
「おまかせあれ、ハレルヤ。まあ、その分、僕も我侭言って、ママにお世話してもらってるからさ。」
「リジェネはヴェーダのほうは大丈夫なの? 」
「うん、定期的にヴェーダには戻ってる。それに、こっちでも毎晩、ヴェーダとリンクして情報は閲覧してるんだ。プラントから戻ったら、少しヴェーダに戻るつもりなんで、後のことはよろしく。」
「了解。」
 リジェネは、プラントから、そのままヴェーダへ移動する予定だ。レイも、帰りはニールたちより遅れる予定になっている。レイとリジェネでヴェーダに戻り、作ったレイの素体に切り替えるための別行動だが、ニールたちには報せていない。レイはプラントのほうで少し、義父の手伝いをするということで残ることになっている。レイの素体とレイの頭脳のリンクをさせてレイは素体で降りて来る。これで、時間制限は大幅に緩和されるので、終わったら、この報告はキラたちには済ませるつもりだ。キラはレイの身体のことを知っているから、知らせないわけにはいかない。トダカには、レイのほうから報告することになっている。シンとニールは、レイのことを知らないので、そこいらにはスルーする。
「俺らも、じじいたちを見送ったらバイクで遊びに行く。でも、なんかあったらエマジェンシーは受け付けるぜ? リジェネ。」
「ねぇーよ、ハレルヤ。暑いからバイクの時は、きちんと休憩しろよ? 水分補給とか必要だからな。」
「わーってるよ。片道二時間以内に限定する。問題は、おまえのほうだろ? きっちり休憩入れて動けよ。張り切りすぎてダウンとかしやがったら、凹な? 」
「それは大丈夫。僕たちが、きっちり管理するからダウンはさせない。マリー、水族館は、お勧め。イルカのショーとか楽しいんだ。」
「イルカ? ショーって、どういうもの? リジェネ。」
「あのね、イルカを調教してジャンプさせたり演技させたりするんだ。彼らは頭脳も発達してるから連携とかも取れて、なかなか楽しい。ね? ママ、あれは楽しいよね? 」
「ああ、夏なら濡れても、すぐに乾くし。見てるのも楽しい。イルカがジャンプすると水しぶきがかかったりするんだ。マリーさん、そこいらは気をつけてな。」
「うふふふ・・・了解。興味が湧きます。」
 四人で、特区の遊園地や水族館の話で盛り上がった。誰だって遊びの予定は楽しいものだ。