二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

こらぼでほすと プラント3

INDEX|2ページ/3ページ|

次のページ前のページ
 

「だから、人妻ってとこだろ? シチュエーションで楽しめるんだろうな、変態は。」
 どっかの国の最高執政者なのだが、扱いは酷いことになっている。あの趣味がなければ、人格者でも通るのだが、唯一の欠点が非常に大きい。
「トダカさん、僕の部隊に声はかけてあるから阻止はしてくれると思う。あと、ラクスのスタッフもチェックはしてくれてるから。」
「ありがとうございます、キラ様。まあ、うちのオーヴの大使館のほうにも声はかけておきましたから大丈夫でしょう。ははははは。」
 あーとうとう、国際問題レベルになったんだな、と、ハイネは、頬をひくつかせる。私の娘に手を出したら、確実に仕返しするぞ、という圧力をかけたらしい。
「お父さん、やりすぎです。」
「そうでもないさ。うちの子、世間知らずだからね。騙されたりしたら大変だ。」
「元裏稼業で荒稼ぎしてた実績があっても世間知らずに該当してんのか? お父さん。」
「するだろう。表舞台の陰謀なんか知らない世間知らずさんなんだから。最低限の防衛策を講じるのが父親の役目だ。」
「お父さん、親バカすぎだ。」
「なんとでも言ってくれ。楽しい休暇の邪魔はされたくない。・・・だいたい、言っておくが、ティエリアくんとリジェネくんが監視してるんだよ? 何かあったら刹那君が出動しちゃうだろ? 」
 トダカの説明に、うわぁーとスタッフも納得した顔になった。確かに、ヴェーダで監視しているのだ。何事か起ったら、刹那が組織から飛び出してくる危険は高い。最近、かなり大人になったが、ことニールに関してなら、刹那の心は非常に狭いのは、スタッフも、よーく理解している。
「そうか・・・組織の拠点からエクシアで飛び出して来られると厄介だな。」
「救助だとしてもマズイよね。」
「ロックオンが、組織に戻ってたら、さらにケルビィムも出で来るぞ? あいつもニールに関しては心が狭いからな。」
 そうだった、そうだった、と、アスランの言葉に、続けて、キラ、さらにハイネも言葉を続ける。おかん大好き、実兄大好きカップルが、キレたら、とんでもないことになる。
「だから、万全を期するわけさ。まあ、ここまで準備すれば大丈夫だろう。アプリリウスに滞在はするが、相手が二日しか予定は空けられなかったからね。レイとリジェネくんが居れば、そうそう下手なことはされない。」
「まあ、武器は用意してもらってるから迎撃もできるだろうしね。なんなら、エターナルのMSで暴れてもいいし? 」
「キーラ、それ、やりすぎ。相手は生身のコーディネーターなんだから。」
「相手が拉致とか働いたらってことだよ? アスラン。きみ、以前に拉致されたじゃない。ああいうことになったら、エターナルで救助って感じだよ。口は上手いからママなんか簡単に絆されちゃうもん。」
「キラ、その前に俺が殴るって。拉致は難しいだろ? 俺とレイとシンがいるんだぞ? 」
「だから、もし、ってだけだよ、悟空。殺さなければ何してもいいからね? 」
「わーってる、わーってる。おかんに手を出したら、凹にしとく。」
 遊ぶ時は全力で、が、モットーな「吉祥富貴」では、こういう場合も全力だから、こういうことになる。ここまでされれば、いかな変態といえど手出しは難しいだろうということで、ミーティングはお開きになった。



 寺のほうは、アレハレとマリー、リジェネとニールという四人で、まったりとディナーを楽しんでいる。豚のしょうが焼きと豚の冷しゃぶがメインで、あとは常備菜の切干大根やらキンピラゴボウなんかが並んでいる。マリーは見たこともない料理だから興味津々で味見しているが、美味しいという感想だ。
「あっさりしてておいしいです、ニールママ。」
「そっか、それはよかった。うち、三蔵さんが洋食はあんまり食べないから、こういうメニューが多いんだよ。特区の料理って素材が重視なんで味付けは単純なものが多いんだ。」
「というか、ニール、ごはんが減ってないよ? もうちょっと食べようよ? 」
「そうそう、ママ、あーん。」
 三人の食事を眺めて楽しんでいるニールに、アレルヤとリジェネが食事を勧める。体力作りにはたんぱく質が必要なのに、常備菜ばっかり食べているのだ。
「お加減はよろしくないのですか? ニールママ。」
「いや、俺は小食でさ。これでも食べられるようになったほうなんだ。」
「まあ、以前よりは食べてるとは思うけど、でも少ないっっ。夏バテするのは、まだ早い。」
「夏バテはしてない。でも、なんかアレハレとマリーさんが食べてるのを見るのが楽しくてさ。リジェネ、俺の口に入れてないで、おまえが食え。」
「ごはん一膳は食べるのが、ママの仕事っっ。お肉食べないとダメなんだからね。ほら、あーん。」
 ニールの食事は無理矢理でも口に投げ込めが基本だから、リジェネだけでなくアレハレもニールの口に運ぶ。もう、と、ニールは怒っているが断ることはない。
「でも、元気そうでよかった。梅雨は、どうだったの? 」
「酷い時は横になってたけど、それ以外は動けてた。少しずつウォーキングもしたから、なんとかドクターからプラント行きの許可も降りたんだ。でも、なかなか元には戻らないな。小一時間歩くと息が切れるんだぜ? アレルヤ。」
「そりゃそうだよ。5年も運動してない人が、いきなりマイスターの体力に戻るわけがないでしょ? ゆっくりでいいんだから。」
「まずは免疫力をつけろ、じじい。インフルエンザとか洒落にならん。まず肉だ、肉。」
「もう、ハレルヤまで食わせるなよ。腹一杯だって。一応、免疫力を高めるクスリとかは飲んでるんだ。」
「クスリに頼ってもダメだ。問題は、やっぱ体力だろ? ・・・じじいがプラントでダウンなんかしたら刹那が救助に向かうからな? 絶対にダウンすんなよ? あいつ、絶対にエクシアで強襲するぞ。」
 ハレルヤの脅しに、あーそうですねーとニールも遠い目になる。刹那は不言実行の人なので、何かしらニールに起ったら黙って、いきなり飛び出してくる。
「アレルヤ、ティエリアに止めるように頼んでおいてくれないか? 」
「もちろん、阻止してくれるようには頼むけど、刹那だからね。止められるかどうかは不明。」
「そうだよなあ。はあ、あの利かん坊は、いつになったら落ち着くのかなあ。」
「ママに何事もなければ落ち着いてるよ。」
「そうだね。マイスター組リーダーになって落ち着いてはいるんだ。ただ、ニールが絡むと落ち着かないだけ。・・・・うふふふふ、そういうとこが刹那は昔から変わらないなあ。」
「ニールママが大好きなんですもんね、刹那は。私、実際に刹那には、再始動の後まだ逢ってないんですが、アレルヤたちの話を聞いてると、とても可愛いと思います。あんなに激しく容赦のない戦闘ができるのに。」
「だから、マリー。もし、ニールが拉致されたとするじゃない? そしたらダブルオーで勝手に奪還に向かっちゃうよ? 戦術とか無視して確実にニールだけを確保する。たぶん、ロックオンも付き合うだろうから、とんでもないことになっちゃうんだよ。」
「想像できるわ、アレルヤ。とんでもないわね。」