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オダワラアキ
オダワラアキ
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タイムリミットまであと5分

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ひるなかの流星【タイムリミットまであと5分】

すずめ、馬村19歳夏休み。
2人で遊園地内にあるプールへデート。
プールあるあるネタです。
ちょいエロです。



都内から、電車で40分ほど行ったところにあるテーマパークでは、夏になるとプールが開放され、遊園地内にある乗り物にもプールで遊んだ後の濡れた水着のまま乗ることが出来る。
8月の平日、すずめのバイトが休みの日に、朝から2人で遊びに来ていた。
やはり夏休みということもあって、園内は相当賑わってはいたが、待ち時間も長くても10分ほどと、土日に比べるとかなり空いていた。

すずめの水着は、先月ゆゆかと買い物に行った時に買った、シンプルな黒のビキニだった。
ブラの部分にはフリルが付いていて、背中と首で紐を結ぶようになっている。
また、ショーツも左右を紐で結ぶようになっているため、馬村としては結び目が取れないかとヒヤヒヤしながら見ていた。


「馬村、日焼け止めちゃんと塗った?曇りの時の方が紫外線強いらしいよ?背中とか塗ってあげるから貸して。1日遊ぶんだから!」
「お願いします…」
かなりたっぷりとクリームを背中や肩に塗ると、あとは自分でと言って渡される。
顔が少し赤いのは気のせいではないだろう。
少し照れながら身体に触れる様子に、いつも可愛いと思ってしまう。
すずめは、自身の身体にも日焼け止めを塗る。
「馬村〜背中塗って!」
無防備にこういうことを言うから、ついいじめたくなってしまう。
日焼け止めを手に取ると背中や肩を塗り、まだ塗っていない太ももの間にも手を滑り込ませた。
「ちょ…っ、そんなとこ頼んでないっ…ん、もうっ」
これから遊ぶんだからと、馬村から日焼け止めを奪い取って荷物をロッカーに入れると、サクサク歩いて行ってしまう。


午前中は曇っていて、水に入るのは少し寒そうだったため、先に乗り物をいくつか乗り、そうするうちに、徐々に日差しも出てきたため、プールに移動することになった。


「ねぇねぇ、あれ乗ろうよ〜!」
すずめが指差したのは、ウォータースライダーだった。
「まぁいいけど、どうする?1人ずつ乗るか?ボートもあるみたいだけど」
「まずは、1人ずつでしょ!!」
すずめは、はたから見ていても楽しそうなのが分かるぐらいずっと笑顔で、早く早くと馬村の腕を引っ張った。


「上まで長いね〜」
ウォータースライダーは、乗りたい場所まで自力で上がらなければならないため、高いところから落ちるスライダーは、何段も階段を上がらなければならなかった。
それでも、疲れた様子も見せずに階段をスタスタ登っていくすずめを見ていると、この細い身体にどうしてこんなにスタミナがあるのかと不思議に思う。
「おまえ、疲れないの?ちゃんと言えよ?」
「うん!全然!まだまだ大丈夫だよ!むしろあと3往復は出来るよ」
すずめはガッツポーズを見せて笑った。


一番上まで登ると、3種類のスライダーがあり、係員からどれにしますかと聞かれ、
「じゃあ、私…急降下のやつ!」
と、予想通りの反応をすると馬村に手を振った。
「先に行くね!」
馬村は、すずめの隣にあるスライダーを選ぶとすぐ後に滑り始める。

馬村が滑り終わって下に着いた時、すずめが温泉のごとくプールに浸かっていた。
「何やってんの?」
「馬村…どうしよ…水着取れちゃった…どこにあるか分かる?」
すずめは立ち上がることも出来ずに、両腕を組むように胸のあたりを隠した。
「え…」
馬村も慌てて水の中に落ちているすずめの水着を探そうとするが、手を止めて自分で取れと言う。
「え…なんで?」
すずめは、訳が分からず馬村を見ると、言いにくそうにボソボソと話す。
「探してもいいけど…絶対見ると思う。いい?」
どういうことかが分かって、すずめの顔が真っ赤になった。
そんなこと正直に言わなければ、恥ずかしくなかったのに、言われたことで意識してしまう。

「だって…顔水につけたらメイク落ちちゃう。お願い、見ないで取ってよ」
「無理…俺男だし」
「も〜じゃあ見てもいいから、早く取ってよ〜!」
分かったよと、馬村は水の中へ潜る。
自分でそう言ったものの、馬村が潜っているあいだ、すずめは見られていると思うと、心臓がドクンドクンと早鐘を打つように聞こえてくる。
そして、数秒後、あったと水の中から出てきて、濡れた髪をかきあげる姿がなんとも言えず色っぽくて、すずめはまともに顔を見られなくなってしまった。
「…どうした?ほら、これ自分じゃ出来ないだろ?後ろ向け」
「う、うん」
馬村の手が胸に少し触れる。それはもちろんわざとではなかったけれど、身体がピクッと動いてしまう。
「…っ」
背中の紐を結ばれている時も、触れられているところだけが、妙に敏感になり、口に手をあて声を出さないようにすることに必死だった。
「ほら、出来た…」
そう言って、うなじに軽くキスをする。
「…ひゃ…っ」
「おまえ、さっきからエロい顔し過ぎ…こんなところで誘われてもな」
「誘ってなんかっ…」
「ない?」
「……」


「次、あれな」
馬村が指をさしたのは、乗り物に乗って回るお化け屋敷だった。
手を引かれ着いて行くと、それほど待たずに乗れるようだ。
「所要時間5分…そんなに時間ないからな?声出すなよ」
声を潜めて耳元で囁かれると、身体は自分のものではないみたいに火照っていく。
すずめは声に出さずに頷くと、馬村の腕に頭をコツンと乗せギュッと掴んだ。

すずめたちの順番が来て、カートに乗り込むとゆっくりと暗い室内に入っていった。
人から見えなくなると、すずめに深く口付ける。
すずめもまた待ちわびた恋人の首に腕を回して、それを受け入れた。
「…っ、ん…ふっ」
舌を絡めて吸うと、抱きしめるすずめの腕から力が抜けていく。
「はぁ…キス…してて」
「声、我慢出来ない?」
すずめは頷くと自ら唇を寄せた。

水着の隙間から胸に手を入れ、紐が取れないように優しく刺激を与える。
突起をコリコリと触られても、唇をずっと塞がれていて喘ぎ声は吐息に変わる。
「んっ、はぁ…」
早急に水着の下の紐を取ると、露わになった濡れたそこに指を入れる。
水着はもちろん濡れているが、トロリと粘り気のある水とは違う体液が溢れてくる。
「いつから濡れてんの?」
意地悪くそう言うと、すずめは真っ赤になって馬村を睨む。
睨まれた馬村は何故か嬉しそうに、また深くキスをした。
「んっ…」
「俺は…触りたかったよ、朝からずっと」
指を増やし、動かすたびにクチュックチュッと音が響くが、乗り込んだカートには恐怖を煽るためのスピーカーが付いていて、そこから常に音楽や人の声が流れているため、他の人に漏れ聞こえることはなかった。
指に緩急をつけて、動かしていくと、すずめの愛液がトロトロと溢れてきた。
「も…ダメかも…っ」
「イキそう?」
タイミングを計って、指を激しく動かして奥を突くようにすると、グチュッと音を立てすずめの身体がビクビクと震えた。
「んっ!んーっ、ぁ、はぁ…」
「間に合ったな…」
馬村は塞いでいた唇を離し、水着の紐を元どおりに結び直すと、外の明るい日差しが室内に差し込んできた。
すずめの頭に麦わら帽子を顔を隠すように被せた。