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庄ちゃんのゲリラ攻撃

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一日の始まりは起きて井戸で顔を洗うことです。
朝練がある時はもっと早起きしなければならないので大変です。
よくしんべヱが寝坊して怒られます。
今日は朝練がなかったのでみんなゆっくり寝てると思います。

おや?長屋から井戸に行く途中の道に誰かが倒れてます。
着ている制服の色を見る限り一年生のようです。
近付いてみます…あっ、金吾です。
一年は組の皆本金吾君が倒れています!
着替えているし、隣に木刀が落ちているところを見ると剣術の稽古をしていたようです。
何があったのか聞いてみましょう。

「あー…おはよう伊助…。

どうしたの?ふにゃふにゃだよ、金吾。

「うーん…さっきさ…、庄左ヱ門がね…。

『あれ?金吾、朝練してるの?
『庄左ヱ門。おはよう。うん、朝練してるの。
『おはよう。すごいね、がんばってるねー金吾。
『クラスの朝練がない時はいつもやってるんだ。
『えらいね。ぼくも見習わなきゃ。
『何言ってるんだよ。庄左ヱ門はこれ以上がんばんなくてもいいじゃん。
『そうかな?
『そうだよ。
『あはは。ありがとう、金吾。
『それより、授業の準備でしょ。急がなくていいの?
『うん。だけどもう少し金吾の練習、見てくよ。
『え?なんか見られてると恥ずかしいなー。
『剣の練習してる金吾、かっこよくて

好きなんだもん。

『………。
『あれ、練習止めちゃうの?それとも休憩?
『う、うん…。
『そっか。じゃあぼく行くね。また教室でねー。

「庄左ヱ門に…好きって言われて……嬉しすぎて体の力が抜けちゃって…。それで倒れてたんだ。

なんだってー!?
そうなんです!
庄左ヱ門は学級委員長な上に優しくてチョーいいやつなのでクラスのみんなから愛されてるんです!
そんなみんな大好き庄ちゃんから『好き』なんて言われたら金吾でなくてもこうなってしまうんです。
とりあえず金吾、風邪だけは引くなよー。



次は、朝ご飯を食べに食堂に行きます。
ちなみに金吾に会ってから少し時間をおいてあります。
そうでないと食堂が開いてないので。
今日のメニューは…て、あれ?
しんべヱだ、同じクラスの福富しんべヱがすでに朝ご飯を食べています。
寝坊の常習犯のしんべヱがこんなに早起きなんて珍しい。
だけど、なんか変。
大食らいのしんべヱの箸が止まってる。
メニューはしんべヱの嫌いなワカメが入ったものは何もないのに。
…?!
目!しんべヱ、目が!離れすぎ!!
どーしたんだよいったい!

「あ~。伊助~。

しんべヱ!ご飯食べながら寝てたのか!?

「んーん。寝てない。

ご飯も味噌汁も冷めちゃうぞ。

「だってー、庄左ヱ門が…。

また庄左ヱ門なの!?

『今日のご飯はなーにっかなっ♪
『あっ。しんべー、おはよー。
『あ。庄左ヱ門、おはよー。
『しんべヱ。今日は早いね。
『うん。昨日の夜、乱太郎達に寝る前のおやつ取り上げられちゃって、お腹空いちゃったの~。
『寝る前に間食するの、体に良くないよ。
『知ってる。でも食べないとぼく、逆に調子悪くなっちゃうから~。
『ははは…。
『あ、庄左ヱ門。隣座ってもいい?
『もちろんいいよ。
『わーい!それではいっただっきまーす。
『…。しんべヱ、おかずあげるよ。
『えー!庄左ヱ門、お残ししちゃうの?
『違うよ。しんべヱに食べてほしいからあげるの。
『ほんと!?うれしー!では遠慮なく、あーん♪
『ふふ…。しんべヱが美味しそうにご飯食べてるの

好きだなー。

『ぁ……。
『じゃあ。ぼく食べ終わったから先に行くよ。ごちそうさまでしたー。

「庄左ヱ門に好きって言われたら…なんかお腹いっぱいになってきちゃって。

うーむ…。
大食漢のしんべヱの腹を『好き』の一言で満腹にする庄左ヱ門…。
さすがだ…。
作品名:庄ちゃんのゲリラ攻撃 作家名:KeI