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こらぼでほすと プラント8

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「ホリデーだ。大目に見てくれ、娘さん? ギルさんもやりますか? オーヴのビールです。」
「じゃあ、ご相伴を。タリアは? 」
「少しだけいただきます。」
「ゴーヤチャンプルはないのか? 」
「シン、これは? 」
「それはソーメンチャンプル。まあ、いいや。ねーさんとこへ持ってけ。」
「うわぁー玉子焼きふわとろっっ。すごいです、おねーさま。これはおいしいですっっ。いやーん、食欲が増進しちゃうー。」
 もうてんやわんやの大騒ぎになっているが気にしてはいけない。寺での日常風景だ。ニールのテーブルの前には少しずつ、いろんなおかずが運ばれてくる。それが終わると悟空たちは食事再開となる。
「うーん、このチーズみたいなのは、なかなか。ビールも甘い感じですね。」
「オーヴの珍味なんですが、気に入っていただけて何よりです。お気に入ったのなら、また届けさせますよ。辛いものが大丈夫なら、この小魚もどうぞ。」
 オーヴの酒のツマミも、ちゃんと準備されているので大人組は朝から酒盛りに発展する。ビールだから酔いもしないので、ニールもスルーだ。リジェネの一夜干しの骨を外してやってたりするが、リジェネが、そんなニールの口に、パパイヤサラダを運んでいる。
「あ、メシがないっっ。」
「パン食え、パン。おまえ、一人で米半分食ったな? 悟空。」
「味噌汁も残り僅かだわ。シン、おねーさまはお代わりはいいの? 」
「お代わりは無理。もう飲み干してもいいぜ? ルナマリア。」
「いやっほー。じゃあ、残りはあ・た・し。」
「デザート食べたい、ママ。」
「はいはい、じゃあ、運ぼうか。」
 若者組が粗方の料理は片付けたので、果物を冷蔵庫から運ぶことにする。果物はカットしただけだが、種類が多いので、こちらもきゃあーと歓声が上がっている。
「ママ、ごはん一膳は完食してください。」
 お残ししているのを目に留めて、レイが爽やかな笑顔で注意だ。残すと笑顔で無理矢理食わせるぞ、と、顔が笑っているので、ごはんだけは片付けた。
「おねーさま、小食ですね? 」
「育ち盛りと比べんなよ、ルナマリア。」
「比べてはいないけど、それは少なすぎますよ。バンバン食べないと。」
「無理無理。みんな、足りたのか? 」
 これだけ食えば足りている。こんなもんだろう、と、悟空が代表して頷いているので、よしとする。大量すぎるだろうと思っていたプラントの人々は、すっからかんになったテーブルにびっくりだ。
「マンゴー好き。ママもはい。」
「もういいって。」
「おいしいものは別腹なんだよ。」
「オーヴのフルーツは侮りがたしね。シン、今度、配送してよ? 」
「うーん、ナマモノは無理じゃないか? ルナマリア。完熟前のでよければ送ってやるけど。」
「というか、これ、うちでも栽培できるものですか? トダカさん。」
「亜熱帯の気候に調整できるなら可能でしょう。農業プラントで温室栽培ということなら。」
「それなら、大使館のほうへ問い合わせしてみます。果物が、こんなに豊富なのは素晴らしい。」
 どうしても宇宙空間での栽培となると栽培の簡単なものになってしまうが、それだと種類が不足する。ある程度の温度調整で実るのであれば、是非、取り入れたいところだ。大人組は、そんな会話を交わしていたが、たまに議長様はレイのママさんを眺めていた。