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独占欲 その2

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周囲からは、
ドラキュラが血ぃ吸ったー!///
と、やけにウケている。

同時に、「あの幽霊の人とどういう関係?!」
と、遠巻きに見られ、
女子がむやみに近づくことがなくなった。


「ついでに痕でもつけりゃよかった。」

馬村がジッと見る先は
すずめの首筋。

「えっ?////痕?!」

「男よけに。」

「要らないよ。女よけは…欲しいけど…」

「やっぱり怒ってんじゃん。」

「だって…行き場がないモヤモヤが…」

「オレだって同じだよ。」

「だからって噛みつくなんて
 人前でしなくても…」

「人前じゃなきゃいいの?」

「えっ」


馬村は空き教室にすずめを引き入れた。

「ここなら誰も見てねえだろ?」

「えっ…」

馬村は噛み付くように
すずめに近づき、頬にキスをした。

軽く抱き合いながら、

「馬村、ハゲればいいのに。」

とすずめが言った。

「ハ?!」

馬村は想像してゾッとした。


「そしたらモテないじゃん。」


「オレがハゲるならオマエはデブれよ?」


「やだよ!」

「それにデブったら馬村も絶対嫌になるもん。」


「オレはオマエがどんなになっても
 嫌になんかなれねえよ。」

「私も馬村ハゲでいい。」

「…それはオレが許せねえ…」

2人は目を合わせて、プッと同時に吹き出した。


ゆゆかの出場したミスコンで、
エントリーしてない馬村が、
ドラキュラとして投票多数になっており、
馬村は「ヤメロ」と抵抗しながらも、
猛者共に壇上につれていかれてしまった。

一人残されたすずめは、ボソッと
「やっぱり馬村、ハゲればいいのに。」
と呟いた。
作品名:独占欲 その2 作家名:りんりん