恋のから騒ぎ
「大輝の笑った顔、他の女の子に見られたくなかったなって思っただけ!…もういいでしょ…離してよ」
大輝は一瞬驚いたような顔をするが、次の瞬間嬉しそうに、頬を真っ赤に染めて言うすずめの唇にキスを落とした。
「……っ」
「やっぱり…行き先変更な…」
低い声で、誘うように背中の弱いところを指でさすられ、すずめの身体はビクリと震えた。
自分の身体のどこかに、スイッチでも付いているんじゃないかと疑いたくなるほど官能に従順で、このままではおかしくなってしまいそうだった。
「いい?」
耳元で囁かれ、コクリと頷くすずめの瞳は誘うように赤く潤んでいた。
fin