二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

JF2012~会場内での出来事~

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 





どんな顔して会えば良いんだろうなー…



やっぱりあいつ、俺のこと嫌ってるのかなー…




銀「って…俺は恋する乙女か!?」



………何一人で突っ込んでんだか…。



はぁ…それにしても…



仮にも仲間だった奴とはやり合いたくねぇよな。





なーんて事を考えながら歩いていたら急に誰かが俺の腕を引っ張ってきた。



銀「ッ!?」




意外に力強くて、俺はそいつが引っ張る方向へと歩くしかなかった。







人混みから外れて二人きりになると腕が解放された。



最初はビックリしたけど、犯人が誰だかはすぐに分かった。



銀「………ッ」


??「久しぶりじゃねぇか」


銀「……高杉」



高「久しぶりの再会だってのに。何だその面は」



銀「あ…いや……久しぶり、だな…」



高「………」



銀「さっき神威にも会った。お前…何しにきた」



高「は……。別に何か仕掛けに来た訳じゃねぇよ」



銀「じゃあ何で…」



高「るせぇ…。少し黙れ」



銀「んッ!?!」




あれ……え?
俺今…高杉の野郎に…キス…されて…るぅぅぅうう!?!?!



銀「ちょ、ちょっ、ちょっと待て!!!!」



銀「お前……何してんだ!?」



高「何って……キスだが」



銀「やっぱりそうだよな…。……じゃなくて!!何でいきなりそんな事を俺にするんだよ!!!」



高「…したかったから?」





あぁ…ダメだ…
完全にこいつのペースだ…








銀「お前なぁ……。はぁ。仮にも俺とお前は敵同士なんだろ?お前、俺のこと殺したいんだろ?」




自分で言いながら傷ついている事に気がついたけど…まぁ事実だから仕方ないわな。



銀「そんな俺にどうしてキスなんかするんだよ?」



高「俺は今日、鬼兵隊の高杉じゃねぇ。ただの男の高杉だ」



銀「ん?お前ついに頭いかれたのか?」



高「てめぇ……」



銀「嘘嘘、悪かったって。…それで?」



高「今はただの男。って事は、今のお前は敵じゃねぇ。だから俺のしたいようにした」



銀「それってつまり……。いつもは仕事の立場上敵対してるけど、そうじゃない時は敵じゃないって…ことか?」



高「まぁそんな感じだ。…俺だって好きでお前と戦ってた訳じゃねぇ」



銀「そうだったのか。あー。何か嬉しいわ」



何だ……嫌われてる訳じゃなかったのか…俺



銀「俺てっきりお前に嫌われてるのかと思ってた。人の顔見りゃ斬るだのなんだのって……」



高「わ…悪かった……な」



銀「うわ…高杉が謝った…」



高「ッ/////」



うわ…照れてる……



銀「そういう所、昔から変わってない。可愛いな、お前」



俺は微笑みながら自分より少し背の低い彼の頭をポンポンと撫でた




高「その顔……」



銀「あ?」



高「俺は去年もこの祭りに来てたんだ。仕事でな。そしたら遠くでお前を見つけてよ。斬ろうとしたんだが…」



銀「……」



高「斬れなかった」



銀「それは、何でだ?」



高「お前があの餓鬼共と楽しそうに笑ってる顔を見た時に思い出したんだ。昔の事を」







高「その笑った顔。昔と変わらねぇから…。斬れなかったんだろうな」



銀「高杉……」



高「俺らしくねぇってか?はっ……。なら俺らしくって一体なんだよ」



銀「……高杉」



ギュッ



高「…何すんだよ」



銀「…相変わらず背低いな、お前」



高「てめっ」



銀「はいはい冗談ですよー」



高「……戻りてぇな。昔みたいな関係によ」



銀「えっ……」



高「ククッ……ただの戯れ言さ」



銀「俺も!…俺も、同じ気持ちだよ。高杉」



高「…そうか。―――もう離せ。時間だ」



銀「あ、あぁ…」



高「お前この後トークショーとやらに出るんだろ?行けよ」



銀「…わかった」



高「次会うときは…戦場じゃなければいいな」



銀「あぁ、そうだな」



銀「じゃ…"また"な、高杉」




俺は高杉に背を向け目的の場へと歩き出した




高「………」



高「あぁ…"また"会いてぇな…」









神「あ、居た!何してたアルか!もうすぐ時間ヨ!」



銀「おー。悪ぃな。ちょっと昔のダチに会ってよ」



新「え?友達ですか?」



銀「まぁな。…ほら、行くぞ。お客さんが待ってる」



神「自分が遅れたくせに何言ってるアルか!」



新「まぁまぁ。さ、行こう神楽ちゃん」



新「そういえば、真選組の人たちは映像で出るって言ってましたよね?」



銀「あぁ、確かそんな事言ってたな」



銀「…なぁ神楽。お前兄貴に会ったか?」



神「え?見てないヨ?何で?ここにバカ兄貴が居るアルか!?」



銀「いや、ならいいんだ」



神「何だヨ。びっくりさせるなヨな!」





銀「悪い悪い。さぁ、幕開けだ!」



新・神「おーっ!」










―――――――



―――――



―――




??「あ、居た居た。もー、探しちゃったよ」



??「そりゃ悪かったな…神威」



神「まぁいいけどさっ。それより聞いてよ高杉。さっき会えたんだ♪銀髪の侍に」



高「…そうかい。そりゃよかったな」



神「あれ?その顔はもしや…君も彼に会えたのかな?」



高「さぁな」


神「ふーん……まぁいいけどね。彼さ、前よりずっと強くなってたよ。顔を見ただけで分かるほどに」



高「……」



神「あーあー。久しぶりに会えたのにやり合えないなんて残念だなぁ。」



神「…次会うときは絶対に戦場が良いな♪」



高「………そうだな」



神「…?…何かテンション低くない?」



高「んなこたねぇよ。妹とやらにも会ったのか?」



神「ん?あぁー…。話はしてないけど、遠目に見つけたよ。まだまだ弱そうだったけど…銀髪の侍と一緒に居れば少しは強くなるんじゃないかなー。なぁんて思ったり♪」



高「クククッ…。なんつう兄貴だよ。……もうここには用ねぇだろ?そろそろ出るぞ」



神「そうだねー。地球の飯も沢山食べたし…そろそろ行こうか♪」



高「あぁ」



















END