いつものこと
〔よぉ、久しぶりだな。今こっちに来てんだ。迎えにいくから、支度しておけよ〕
そんな連絡が入ったのはつい数分前。
アイツから連絡くるなんて本当に久しぶりだ…。
確かに、俺はアイツに会いたかった。
会って話したいことが沢山ある。
けど、きっとアイツは―――――…
銀「そろそろかな…」
ガラガラガラ―――――
万事屋のドアが空き、迷いのない足音がこちらへ近づいてくる。
あぁ、やっぱり…
高「よぉ、銀時。迎えに来たぜ」
銀「高杉…」
高「ほら、行くぞ」
銀「あぁ…、来てくれてありがとな」
高「別に。俺がそうしたかっただけだ」
そう言うと背を向け再びドアへ向かう高杉。
これから俺等が向かう場所は決まっている。
今、高杉が借りている隠れ宿だ。
そう、いつものこと。
いつものことだけど…
銀「なぁ、お前こんなに堂々と表通り歩いてて平気なのかよ?」
高「さぁな…。まぁ、幕府の犬に見つかったら…そん時はそん時だ」
銀「まぁお前が負けるはずないか…」
高「お前が護ってくれるんだろ?銀時」
銀「なっ…」
高「クククッ…冗談だ」
はぁ、コイツは本当に……
銀「護る、よ。お前の事…」
高「ほら、着いたぜ?」
銀「ん…」
高杉が借りている部屋に着くと、互いに離れた場所に座る。
これもいつものことだ。
そして、世間話をする。
これも、いつものこと…
高「銀時、元気にしてたか?」
煙管をふかしながら訪ねてくる
銀「あぁ。それなりに、な。お前は大変なんじゃねぇの?」
高「そういう立場にいる以上仕方ねぇが…。ここのところは厄介だな」
銀「派手にやらかしてるもんな、最近は」
高「過激派…だからな……クククッ」
銀「まぁ確かにそうだけどよ…。あんまり無茶すんなよ?」
高「てめぇはいつも同じことを言うな」
カン――――― と、煙管を叩きつけた
銀「だって、お前が…」
高「ほら、こいよ、銀時」
銀「…ッ」
高「こっちに来い」
銀「……やだ」
高「いいから…来い、銀時」
銀「だってお前…」
高「…ほら」
くそ……やっぱり……
銀「なぁ高杉。何で…」
問いかけようとしたその時、背中からフワッと……煙草の匂いと、高杉自身の懐かしい匂いに包まれた。
高「銀時…」
銀「ッ…! たか、すぎ…」
こうされると、もう俺は動けない。
拒否できない。
普段の高杉の印象だと荒っぽく扱われると思われがちだけど、違うんだ。
コイツは、まるで割れ物を扱うみたいに…優しく、ビックリするくらい何もかも優しくしてくるんだ。
高「銀時……」
こうやって俺の名前を呼びながら首筋を唇でなぞったり、顔を埋めたり……
そんなことされちまったら……
銀「高杉…っお前は、なんで…」
顔だけ高杉の方を向くと、おでこをコツンと当てられた。
顔が近い………高杉の唇が、近い――――――
高「眠ぃ…」
銀「っ、おい、高杉…」
気付いたら押し倒されて高杉の腕枕で横になっていた
コイツはこういう…流れみたいなのが上手い。
そんでもって、空いている手で俺の髪を撫でる。
不覚にも安心しちまう……
これも、いつものこと。
いつものことだけど
俺よりも背が低い高杉が、俺を抱いて寝てるって……なんか変な感じだ。
数分としないうちに、高杉は気持ち良さそうな寝息をたて始めた―――――――。
そんな連絡が入ったのはつい数分前。
アイツから連絡くるなんて本当に久しぶりだ…。
確かに、俺はアイツに会いたかった。
会って話したいことが沢山ある。
けど、きっとアイツは―――――…
銀「そろそろかな…」
ガラガラガラ―――――
万事屋のドアが空き、迷いのない足音がこちらへ近づいてくる。
あぁ、やっぱり…
高「よぉ、銀時。迎えに来たぜ」
銀「高杉…」
高「ほら、行くぞ」
銀「あぁ…、来てくれてありがとな」
高「別に。俺がそうしたかっただけだ」
そう言うと背を向け再びドアへ向かう高杉。
これから俺等が向かう場所は決まっている。
今、高杉が借りている隠れ宿だ。
そう、いつものこと。
いつものことだけど…
銀「なぁ、お前こんなに堂々と表通り歩いてて平気なのかよ?」
高「さぁな…。まぁ、幕府の犬に見つかったら…そん時はそん時だ」
銀「まぁお前が負けるはずないか…」
高「お前が護ってくれるんだろ?銀時」
銀「なっ…」
高「クククッ…冗談だ」
はぁ、コイツは本当に……
銀「護る、よ。お前の事…」
高「ほら、着いたぜ?」
銀「ん…」
高杉が借りている部屋に着くと、互いに離れた場所に座る。
これもいつものことだ。
そして、世間話をする。
これも、いつものこと…
高「銀時、元気にしてたか?」
煙管をふかしながら訪ねてくる
銀「あぁ。それなりに、な。お前は大変なんじゃねぇの?」
高「そういう立場にいる以上仕方ねぇが…。ここのところは厄介だな」
銀「派手にやらかしてるもんな、最近は」
高「過激派…だからな……クククッ」
銀「まぁ確かにそうだけどよ…。あんまり無茶すんなよ?」
高「てめぇはいつも同じことを言うな」
カン――――― と、煙管を叩きつけた
銀「だって、お前が…」
高「ほら、こいよ、銀時」
銀「…ッ」
高「こっちに来い」
銀「……やだ」
高「いいから…来い、銀時」
銀「だってお前…」
高「…ほら」
くそ……やっぱり……
銀「なぁ高杉。何で…」
問いかけようとしたその時、背中からフワッと……煙草の匂いと、高杉自身の懐かしい匂いに包まれた。
高「銀時…」
銀「ッ…! たか、すぎ…」
こうされると、もう俺は動けない。
拒否できない。
普段の高杉の印象だと荒っぽく扱われると思われがちだけど、違うんだ。
コイツは、まるで割れ物を扱うみたいに…優しく、ビックリするくらい何もかも優しくしてくるんだ。
高「銀時……」
こうやって俺の名前を呼びながら首筋を唇でなぞったり、顔を埋めたり……
そんなことされちまったら……
銀「高杉…っお前は、なんで…」
顔だけ高杉の方を向くと、おでこをコツンと当てられた。
顔が近い………高杉の唇が、近い――――――
高「眠ぃ…」
銀「っ、おい、高杉…」
気付いたら押し倒されて高杉の腕枕で横になっていた
コイツはこういう…流れみたいなのが上手い。
そんでもって、空いている手で俺の髪を撫でる。
不覚にも安心しちまう……
これも、いつものこと。
いつものことだけど
俺よりも背が低い高杉が、俺を抱いて寝てるって……なんか変な感じだ。
数分としないうちに、高杉は気持ち良さそうな寝息をたて始めた―――――――。