いつものこと
そして、世間話をする。
これも、いつものこと…
高「銀時、元気にしてたか?」
煙管をふかしながら訪ねてくる
銀「あぁ。それなりに、な。お前は大変なんじゃねぇの?」
高「そういう立場にいる以上仕方ねぇが…。ここのところは厄介だな」
銀「派手にやらかしてるもんな、最近は」
高「過激派…だからな……クククッ」
銀「まぁ確かにそうだけどよ…。あんまり無茶すんなよ?」
高「てめぇはいつも同じことを言うな」
カン――――― と、煙管を叩きつけた
銀「だって、お前が…」
高「ほら、こいよ、銀時」
銀「…ッ」
高「こっちに来い」
銀「……やだ」
高「いいから…来い、銀時」
銀「だってお前…」
高「…ほら」
くそ……やっぱり……
銀「なぁ高杉。何で…」
問いかけようとしたその時、背中からフワッと……煙草の匂いと、高杉自身の懐かしい匂いに包まれた。
高「銀時…」
銀「ッ…! たか、すぎ…」
こうされると、もう俺は動けない。
拒否できない。
普段の高杉の印象だと荒っぽく扱われると思われがちだけど、違うんだ。
コイツは、まるで割れ物を扱うみたいに…優しく、ビックリするくらい何もかも優しくしてくるんだ。
高「銀時……」
こうやって俺の名前を呼びながら首筋を唇でなぞったり、顔を埋めたり……
そんなことされちまったら……
銀「高杉…っお前は、なんで…」
顔だけ高杉の方を向くと、おでこをコツンと当てられた。
顔が近い………高杉の唇が、近い――――――
高「眠ぃ…」
銀「っ、おい、高杉…」
気付いたら押し倒されて高杉の腕枕で横になっていた
コイツはこういう…流れみたいなのが上手い。
そんでもって、空いている手で俺の髪を撫でる。
不覚にも安心しちまう……
これも、いつものこと。
いつものことだけど
俺よりも背が低い高杉が、俺を抱いて寝てるって……なんか変な感じだ。
数分としないうちに、高杉は気持ち良さそうな寝息をたて始めた―――――――。
寝てるときの高杉は本当に無防備で、子供の頃となにも変わらない。
変わったことと言えば、俺たちの関係……だけかもしれない。
寝ている高杉を殺る事なんて簡単にできそうだ。
一応、敵同士だからな。
でも、俺には出来ない。
高杉にもそれが分かってるんだろうよ…
俺は高杉の腕からすり抜け、毛布を持ってくる。
コイツは割りと細っこいから、いつか病気になっちまうんじゃねぇかって心配だ。
銀「なぁ、高杉。お前は何で…」
言いかけて止めた。
寝ているコイツに言っても仕方ないから。
俺はいつものように、高杉が起きるまで近くでゴロンと横になっていた。
一時間もしないうちに高杉が目を覚ます。
高「ん…」
銀「起きたか?」
高「銀時……こっちに、こい…」
そう言って俺の手を引く。
寝起きの高杉はいつもこんな感じだ。
こんなに無防備だと、俺も素直に従っちまう。
銀「ん…」
高「こんときだけは甘えてくるよな、てめぇは…」
銀「ずっと放置されてたからな…」
高「ククッ……」
そんなことを言いながらもしっかりと俺を抱きしめてくれている。
高「銀時…」
ぎゅっと抱き締められるのと同時に、股間を押し付けられる。
銀「ちょ、待てよ…!」
高「こんなになっちまったぜ?どうしてくれるんだよ…」
銀「だから、待てって…」
身を離そうとすると、その動きに合わせて何故か高杉が俺の上に覆い被さっていた。
本当、流れが上手い…
高「なぁ、いいだろ?」
銀「っ…やだ。こっち見んな…!」
高「手、どけろよ」
銀「やだ!」
恥ずかしくて自らの手で顔を隠す。
その間にも、高杉は俺の首や耳にキスをしてくる。
いやらしいキスの音をさせて――――――――
高「銀時……」
そんな声で俺の名前を呼ぶな……
抵抗できなく、なる……
高「……ちゅっ」
銀「ん……っ」
高「お前のここ、熱くなってんじゃねぇか………感じてるのか?」
銀「っ!!!! し、知らねぇよ!」
高「ククッ……そうかい…」
銀「んっ……あぁ…!!」
もうここまで来ると、後はやることをやるだけだ。
高杉のをしゃぶり、俺のをしゃぶられ、高杉のをつっこまれて終わり。
でもな、全然強制的じゃないんだ。
本当に優しく、優しく。
まぁ、拒否できない俺が悪い。
何でかって?
だって俺と高杉は、恋人ではないから―――――