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3度目の正直 前編 (アオハライド)

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洸と付き合い始めて初めての夏。

受験生なので、お互い塾の夏期講習やら
学校の補習やらで忙しいが、
どうしてもこれだけは、
と思う行事があった。

夏祭り。

2度約束して、2度行けなかった。

「7時。三角公園の時計のとこ。」

そう約束したのに行けなかった想いは、
付き合いだしても尚、
まだしこりとしてあった。

「絶対!絶対行くんだかんね!」

「わーったって。何も予定入れてないから。」

「実行されるまで安心できないじゃん!」

「はいはい。」

「返事は1回!」

「はい。」

やっぱり同じ、7時に三角公園で約束をした。

小学生以来のてるてる坊主も作った。

よし!私たちの未来がかかってる。

ここに来るまでいろいろあった。

別に夏祭りにこだわる必要もないけど、
2度の約束が果たせなかったという記憶を
新しい幸せな記憶で上書きしないと、

この先いろんなことが起こった時に、
やっぱり私たちはダメな運命なんだ、と
思っちゃいそうで。

「絶対に行くんだ!」

双葉はどうしても夏祭りだけは
行きたかった。