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こらぼでほすと プラント19

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 ああ、戻ってきたな、と、レイはしみじみと感じた。これが日常というものだ。これが、この先、二十年も続けられると思うと嬉しくなってくる。レイ自身も身体に違和感はない。もしかしたら、レイのことにママは気付いているのかもしれないが、何も言わない。いつか言わなければならない事態になるまでは、レイも沈黙する。そんなことが起らないことを祈るしかない。
「店の荷物を運んでくれたのか。悪いな? 」
 レイの横に置かれた発砲スチールの箱をニールが持ち上げようとすると、レイが持ち上げた。
「こういうのは俺の仕事です。しばらく居候させてください。」
「いちいち、断らなくていい。おまえの実家なんだから、好きにしろ。」
「そうでした。じゃあ、今夜は俺が抱き枕に立候補します。」
「まあ、なんとかなるだろう。おまえさんの洗濯物は、こっちで洗ってあるからな。今日、持ってる分は洗濯カゴに投げ込んでおけ。」
「はい、そうします。」
 難しい話なんかない。ただの日常だから、レイも気楽に話している。この開放感が寺の日常だ。また、洗濯だの掃除だのの日常をレイも楽しむつもりだ。
 居間に入ると、すでにキラたちは、おやつを食べている。その横でリジェネも座っていたが、立ち上がって、「おかえり。」 と、レイの前にやってきた。
「ただいま、リジェネ。ママの具合は? 」
「大丈夫だよ、レイ。ハレルヤたちとマリーが管理してくれてるからさ。・・・・僕も仕事が忙しくて昨日、帰ったんだよ。すっごい、ホームシックでさ。ママの顔を見て泣いた。」
「俺も、なんか泣けてきたよ。ホームシックだったらしい。」
 荷物を食卓に下ろして、二人で握手する。この空気に触れているのが何よりだ、と、視線で頷きあって笑い出した。