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金剛になった女性 - 鎮守府Aの物語

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 役目を終えた艤装は急に静かになり、同調率は平常時にまで低下した。金剛は提督のほうを振り向いた。心身ともに疲れ果て身を傾け水面に倒れそうになる。すかさず提督が近寄ってきて支えようとしたが、提督が付ける簡易艤装では装着者の腕力までは向上しないため当然支えきれない。
 二人ともひっくりかえる形で水面に倒れ、慌てて起き上がった。二人ともぐしょ濡れである。


 誰が先かはわからないが、二人ともクスクスと笑い始めた。
「おめでとう!金剛!うちの鎮守府で4人目、外からの人だと初めてだよ。艤装の動的性能変化を発揮できたのは。」


横「ありがとう。提督。本当にありがとう!」と英語で金剛は返事をした。


「何を思ったのかは聞かないけど、バーニングラブ?気合が入ってていいと思うよ。それにここまで大声を出せるようになったなら、もう大丈夫だよな!」
 提督は金剛の真意にはどうやら気づいていないようで、サクッと告白を流されたが、今はそれでもいいと金剛は思った。


 鎮守府に戻り、艤装を工廠にしまった。寮であるマンションは鎮守府の目と鼻の先にある。提督はそこまで送っていこうとしたが、金剛は自分も今日は待機の当番なので、このまま本館に戻ろうと言った。
 そのため二人は鎮守府の本館まで戻ってきた。


「これをきっかけに、あなたの人生が明るいものであることを期待しています。残りの期間、どうか俺の鎮守府の仲間と、可能な限り接して打ち解けて、悔いの残らないよう過ごして下さい。」
 金剛はあとすこしの期間で、鎮守府Aを去る身だ。しかし金剛はある考えを固めていた。それを思い切って提督に言うことにした。
 この先、どんなことがこの鎮守府や提督、そして自身の身に待ち受けていようと臆さない。


「Excuse me, 提督。お願いがありマス。」