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天海@牙狼
天海@牙狼
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~RINNE TENSEI~

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「………信じられないね。二人ともあんなに楽しそう」
「記憶を思い出したのにってか?」
「俺様たちも思い出したときスゴイお互いにビビってたよねw」
「――――そうだな」
「――――やっぱそう考えると旦那たちは強いよね」
「ただ能天気なだけだろ?」
「案外そうかもね。アハハ~」
「―――――今日俺の家来て酒でも一緒に飲むか?宴以来飲んでないだろ?」
「先生~俺様未成年~アハ~♪」
「あ、そうだったな…」
「―――――でも」
「?」

猿飛は俺の背中をギュッと抱きしめた。そして耳元でこう言った。

「今日は旦那の部屋で一緒に寝させて。」
「…………おい」
「久々に。―――ぬくもりが欲しい…///」
「――――」
「俺様さ、今になって初めて逢ったとき、声かけるか迷った。
 でも、怖くて、かけられなかった。でも旦那たち…、幸村たちに勇気もらえたから…。
 今なら言える…。大好き、小十郎さん」

背中と掴んでいる手の握り具合が強くなる。

「――――俺も、今なら言える。好きだ佐助」

何回も、何回も逃げ回った。過去という記憶から。
でも、案外…。

「良かった。――――あ、一回家帰るね。服もっていくから」
「そのまま来ればいいだろ?その…。俺が借してやるから…///」
「せめてパンツだけでも///」
「俺んちにある」
「えっ!?なんで!?」
「それは///その///」
「もしかして、今回狙ってた?」
「…別にいいだろっ!ほら行くぞ///!!」
「あっ!待って小十郎さん!!」

いつか、こうなればいいなと思って買っていた佐助用の私服。

使う日が来るとは思っていなかった…。

こんな幸せもありかもしれない。

俺たちは今とても幸せだ。きっと記憶を消すのが幸せにつながるわけではなかった。

俺たちは再び出会った。この場所で。そして…。

再び愛を知る。

戦国時代…。あの時はすべてが俺たちの関係を崩した。

…だけど、今邪魔するものはない。だから…これまで以上に…。

記憶、とは……。

…………案外、あって幸せなのかもしれない。
       Fin