~RINNE TENSEI~
「うわー!綺麗でござる…!」
「beautiful…」
「写真っと。写真っと」
「こんな時でも写真かよ…猿飛」
「えへへ~。一応写真部だからね!」
「…………佐助、政宗殿。片倉殿。いや、佐助、政宗、片倉先生。」
「―――何だ?幸」
「これからも、俺のことよろしく頼む!」
「Ha!当たり前だぜ!!」
「あぁ。無論」
「当然でしょ!」
真田がいい話の後に『ところで佐助、団子は?』と猿飛を脅すもんだから、
つい笑ってしまった。
そんなこんなしてると花火は最後の華を開いた。
「――――――あ」
「…花火終わったね」
「次は来年だな」
「来年も、このメンバーで行こうね♪」
「―――そうだな」
「………あぁ!」
「――――伊達!真田!猿飛!!」
大声で叫ぶ―――。
俺も、道を、歩む―――。
「――――――気を付けて帰れよ。あと、明日の授業はサボるなよ。サボったら…」
「OK」
「わかってますって!」
「もちろん!授業はサボらない!」
「一番心配なのは伊達だな…――――」
「俺かよ!?」
「そうに決まってんだろ?……じゃぁな」
かっこよく去ろうとした刹那。
「待って!先生って家ドコ?」
猿飛に声をかけられる。
「――――向かってすぐのアパートだ」
「え?俺様もそのアパート…」
「「…まじか」」
何も知ろうとしないとわからないっていうのはこういうことだな…。
と、真田と『伊達』が話しているのが聞こえた。
俺もまさしくそうだなって思った。
「AH~… んじゃあ俺幸と帰るぜ。こいつの家俺の隣だし」
「ん~…。もう帰るのか?」
「…。相変わらずだな真田は…、気を付けろよ」
「んじゃあまた明日な~」
「また明日~♪」
「んにゃ~…。政宗、肩貸して…」
「重い!幸重い!!」
「ほんとに大丈夫!?」
「ああ~!!」
なんてほのぼのした会話が繰り返された後、俺たちは2人を
見送った。そして俺たちも、帰り道を行く。
作品名:~RINNE TENSEI~ 作家名:天海@牙狼