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ホワイトベースの猫

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フラウ=ボウの猫 1


サイド 7

ジオンの先兵が自分を監視している事も知らずに、
「アムロってば!」
勝手知ったると言った様子で、蒼く内に入り階段をのぼっていくと
「おはよう」
ぼさぼさの頭にシーツを被ったアムロが居て、
「やっぱり寝てた」
壁におさめられている収納から鞄を取り出して、手際よく日常に必要なものを詰め込んでいく。
「何かあったのか?」
ぼんやりしているアムロに、
「アムロ、ゲンキカ。ジオンガ、クルゾ」
アムロが作成した学習型ロボットが説明してくれたので、
「警報って出てたっけ?」
呑気な事を言うアムロに、
「ほんとっ、あきれたわ」
怒った口調になりながらも、アムロに手早く服を着せてゆく。
「さ、出来たわ。ハロ行きましょう。車の所で待っているから、早く来なさいね」
言うだけ言うと階下に降りて行ってしまった。
「行かなきゃな」
工具類をフラウが用意したカバンの中身に追加して下に降りると、
「フラウが作ってくれてたやつだ」
サンドウィッチがあったので、口に放り込んだり手に持ったりして、外に出た。
「フラウ、お待たせ」
呼びかけると
「また、歩きながら食べて! お行儀悪いでしょ」
怒られたが、
「でもせっかくフラウが作ってくれたのに」
言い訳をしても、
「そんな事を言うなら、持って行った時に食べなさい!」
更に怒られるだけだったので、次は、ちゃんと食べようと反省したが、次の機会が来ることはなかった。
ジオンの攻撃で、アムロは父を生き別れになり、フラウは家族全員を失って、ホワイトベースに乗り込んで、戦う事になるとは、その時のアムロもフラウも知る由もなかった。

作品名:ホワイトベースの猫 作家名:かえで