伝えたい事
Placez pour rester
あの1年戦争最後の日に、コアファイターから落ちてきたお前に、
「おかえり」
両手を広げて迎え入れた。
お前だって・・・帰る場所だと感じたのだろう?
だからカツレツキッカが導きに従って、俺達のところに戻って来た。
16歳になったお前を、連邦軍は危険なニュータイプ、貴重なファーストニュータイプとして、俺達から離れた場所に幽閉してしまったのだ。
まだ16歳の子供でしかなかったのに・・・
「アムロの事はお任せ下さい」
あいつの母親に向かって言い切ったのに、俺はお前を守れなかった。
何処がお任せ下さいだ。
すまない。
消えゆく美しい緑のオーロラを見ているしかできない。
「何もしてやれなかった」
シャアとの因縁もそうだ。
ア バウア クーの戦いの時に起きた奇跡でホワイトベースは沈んだが、全員が生き延びられた。
全部、お前がしてくれた事なのに・・・、その所為でお前が苦しむ事になるなんて思わなかったよ。
再会した時のお前は、1年戦争で共に戦っていたお前とは違っていた。
「アムロは変わらないわね」
ミライはそう言っていたので、本質は変わっていないのだろうと思う。