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伝えたい事

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ア バウア クーでの最後の戦い。
連邦軍の戦力から考えるとこれが最後の戦いになるだろうことは、私のような民間人でも推測できたわ。
あの時、戦いの最中にアムロの声が聞こえてきた。
耳で聞く声ではなくて、心・・頭の中に聞こえてくる言葉で、自分はニュータイプではないと言っていたブライトも聞こえていたと言っていた。
「大好きなフラウ」
フラウには、こうアムロは呼びかけたのね。
ふふ・・フラウから聞いたのよ。
ホワイトベースが沈んでいくのを脱出用ランチに乗って眺めた事も、
貴方がどのランチにも乗っていない事を知った時の絶望も、
もう2度と貴方に会えないのかと思ったのよ。
心配させてばかりいるのね。
アムロは・・・、
「人はそんなに便利になれるものではないのよ」
セイラの言うとおりね。
人はそんなに急に便利になれるわけでも、変われる訳でも無い。
ニュータイプ部隊と私達をニュータイプとして扱っていた連邦軍だったけれど、私やフラウ、カイ、ハヤトはニュータイプとは思えない。
アムロこそがニュータイプと呼べるような気がするわ。
カツレツキッカの声を思い出す。
「ちょっと右」
「まっすぐ!」

作品名:伝えたい事 作家名:かえで