主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~
バトルタワーの玄関前でばったり出会ったサトシとリラは、場所を変えてバトルタワー近くにある湖に移動する。
リラ(サトシとはしばらく会っていなかったけど、以前出会った時よりもカッコよくなぁ。それにしても偶然とはいえ、サトシと二人っきりで話が出来るなんて今日は運の良い日なんだろう)
湖へ移動中、リラはサトシと偶然の再会を果たせたことに喜びを感じていた。実は彼女も、ヒロインズやベル達と同じく、サトシの人間性に触れて恋心を抱いた一人である。サトシとリラは湖へ到着すると、湖全体が一望できる場所に座り込んで、そこで他愛もない会話を始める。
リラ「サトシはバトルフロンティアに挑戦した後、シンオウ、イッシュと違う場所を旅していたんだね」
サトシ「まぁな。そこでも新しい仲間やライバルと出会ってポケモンバトルをしたり、新しいポケモンも沢山ゲットしたんだぜ」
リラ「新しい仲間? ハルカ達と一緒じゃなかったのかい?」
サトシ「そっかぁ、リラはまだ会ったことがないんだっけ。シンオウではヒカリとタケシ、イッシュではアイリスとデントと一緒に旅をしたんだ。それと、ハルカ達と出会うまではカスミとも旅をしたし、ついこの間まで今までの旅仲間とイッシュで出会ったベルと一緒にカントーを巡る旅をしていたんだぜ」
リラ「へぇ〜、サトシは旅をする中でいろんな人と出会っているんだね。もしかしたら、サトシには何か人を惹きつけるような魅力があるんじゃないかな?」
サトシ「へへへ、そうか。何だかそこまで言われると照れるなぁ…」
サトシはその後も楽しそうな表情を浮かべながら、今までの旅での経験・体験談をリラに語る。楽しそうに語るサトシを見て、次第にリラの心は晴れやかになっていく。というのも、最近のリラは様々な理由で多忙な毎日を過ごしていて、心が休まる時間がなかなか取れなかった。そこへ今日、自分の想い人であるサトシが訪ねて楽しく会話が出来たことが余程嬉しかったのであろう。
リラ(恐らく、ハルカだけじゃなく、カスミ、ヒカリ、アイリス、ベルって人もサトシの優しさに触れているだろうね。だからボクのように…)
同時に、ヒロインズとベルが抱いているサトシへの恋心を汲み取る。というのも、既にハルカのサトシに対する恋心には気づいていた為、カスミ、ヒカリ、アイリス、ベルに関しても同じように感じたのだ。その後も、サトシがイッシュでゲットしたポケモンをリラに見せたり、リラがサトシとポケモンとの絆の強さを改めて感じ取ったりと、時間をつぶしていく。
サトシ「おっ、そろそろ帰らなくちゃな。みんながまだ寝ている時に黙って出て行ったものな」
リラ「そっか、僕のためにゴメンね」
サトシ「いいや、リラが謝ることはないよ。俺が勝手にリラに会いに来たんだもの。あっ、そうだ。今度時間があったら、マサラタウンに来いよ。歓迎するぜ」
リラ「えっ、ボクなんかがお邪魔してもいいのかい?」
サトシ「何言っているんだ。むしろ、大歓迎だぜ。何せリラは俺の大切な友達だものな」
リラ「えっ、あっ、それじゃあ今度遊びに行ってみようかな?」
サトシ「おっ、じゃあ、待ってるぜ」
ピカチュウ「ピィカァ!」
サトシがリラに暇なときにマサラタウンへ来るよう取り付けた後、二人は湖を後にして、バトルタワー玄関前へと戻っていく。
リラ「今日は楽しかったよ。それじゃあ、またね。サトシにピカチュウ」
サトシ「おぅ、またな」
ピカチュウ「ピカピ〜!」
見送るリラに別れを告げながら、サトシはマサラタウンへと戻っていった。
リラ(サトシにとってまだボクは友達としての感覚なんだね。それでも嬉しいけれど、ボクはもっとサトシと仲を深めたいなぁ…)
マサラタウンに向かうサトシとピカチュウを見送りながら、さらにサトシへの恋心を抱くリラであった。尚、マサラタウンに帰還したサトシがヒロインズ、ベル、ミドリから問い詰められ、サトシからリラと会っていたことを話すとヒロインズとベルが嫉妬の念を抱いたというのは別の話。
続く…
後書き
展開が速すぎなのは、気にしないこと。
この閑話休題のところで、サトヒカを入れられたらなぁ←どなたか、私にサトヒk(ry)
作品名:主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~ 作家名:天の河