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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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第13話『アイリス、デント、初めてのカントー』

前書き

アイリスとデントが初めてサトシ宅を訪問する、そんな話です。


そして、前回の話の最後で合流したベルも…






 ヤマブキシティの国際空港にてイッシュ組と合流したサトシ達。


ベル「ホント、ごめんなさいごめんなさい! サトシ君!」


サトシ「もう、いいよ。気にすんなって!」


 マサラタウンへ帰る道中、空港内のロビーにてサトシを噴水に突き飛ばしたことを詫びるベルの姿が見られた。


アイリス「全く、なんでこう毎回サトシを水の中にダイブさせるのよ(汗)」


デント「ハハハ、なんでだろうね(汗)」


ハルカ「あぁ、毎度のことなんだ…」


 半ばあきれ顔のアイリスとデントに、ベルがサトシ達と出会ってはサトシを水場へと突き飛ばすことが毎度のことであることを理解するハルカ。


デント「それはそうと、サトシも『ワールド・チャンピオン・リーグ』に出場するのかい?」


サトシ「あぁ、世界じゅうのトレーナーが世界一の頂点を目指して競い合う4年に一度の大会だろ? もちろん、出るさ。この大会で優勝すれば、『ポケモンマスター』へ大きく前進する大会でもあるからな。」


 ふとデントは旅立つ前にも話題になった『ワールド・チャンピオン・リーグ』についてサトシに話しかける。サトシ自身が参加するか否かの質問であったが、もちろん三度の飯よりバトルが好きなサトシの返答は是。参加への意欲をむき出しにしながら答える。


カスミ「へぇ〜、さすがにサトシも『ワールド・チャンピオン・リーグ』のことは知ってたのね?」


サトシ「!? それどういう意味だよ!」


アイリス「だって、旅先でバトル大会の話を聞いてもその存在すら知らないってことが多いしね。『ワールド・チャンピオン・リーグ』のこと聞いても、そんな感じになるかと思ったからちょっと意外。」


ヒカリ「あぁ、確かに。サトシならありえそう」


ハルカ「普段のサトシからしたら意外かも」


サトシ「う、うぅ…。デントぉ、タケシぃ(泣)」


 ヒロインズからの散々な言われ様に、デント、タケシに泣きつくサトシ。だが、


デント「…ごめん」


タケシ「大した否定が見つからない…」


サトシ「デントとタケシまで...orz」


 デント、タケシも一緒に旅をしてきてサトシがどんな人物であるかは熟知していたため、ヒロインズのサトシの人物観にただ頷くことしか出来なかった。


ベル「まぁ、みんなそれくらいにしておかないとサトシ君がかわいそうよ。それで話が変わるんだけど、アイリスちゃんやデント君もここに来たってことは今度の大会に出るのよね?」


アイリス「デントは出ないけど、アタシは出るわ。そういうベルは?」


ベル「あたしももちろん、出るわ。あたしが目指しているのはポケモン研究者だけど、ポケモンについて実戦で分かることを常に追求していきたいの。」


タケシ「まぁ、ポケモンバトルを通してポケモンについて分かることもあるからな。俺もサトシと旅をしてきてそれが分かってきたんだよな」


 サトシがイッシュ地方での旅を終えた後のベルは、ポケモン研究者になるために日々励んでいた。アララギ研究所にも頻繁に出入りするようになり、見習いとして博士の研究の手伝いをしている。


ベル「実はあたしがカントーに来たのは、アララギ博士からオーキド研究所を紹介されて来たのよ。それで研究所のあるマサラタウンって確か、サトシ君の出身地だったことを思い出して…。だから、今日サトシ君に会えたのはちょうど良かったかなって!」


 ベルがカントーへ来た目的、マサラタウンのオーキド研究所であった。以前、アララギ博士からオーキド研究所のことを聞き、いつか行ってみたいとかねてから思っていた。


サトシ「そうだったのか。まぁでも、俺はベルやみんなが来てくれて嬉しかったぜ。最近、格好のバトル相手もいなくて退屈してたんだ。シゲルやケンジは、博士の研究で忙しい毎日だから無理強いするわけにもいかないし…。」


ヒカリ「ふふ、サトシらしいわね」


アイリス「アタシ達なら、いつでもバトルの相手してあげるわよ」


ハルカ「わたしとヒカリは、コンテストバトルの特訓にもなるからダイジョーブ!」


サトシ「おぉ、助かるぜ!」


タケシ「俺やデントも忘れないでくれよ!」


デント「僕たちだって、サトシとは一緒に旅をしてきた仲間なんだから」


サトシ「分かってるって! タケシ! デント! それとみんなも俺にできることがあったら何でも言ってくれよ!」


アイリス「もっちろん、その時はよろしくね!」


ヒカリ「あたしやハルカがコンテストで躓いた時も、助けて貰ってたしね。」


 サトシはかつて旅を共にした仲間達との相次ぐ再会でかなり上機嫌だった。それはサトシの旅の仲間達も同じことだった。


ヒカリ(サトシが何よりもバトルが好き。だからサトシとのポケモンバトルを重ねていけば、サトシともっと親密な関係になれるし、コンテストバトルの腕を磨くこともできるわ。まさに、一石二鳥ね。)


ハルカ(これからサトシともっと仲良しになるには、少しでもサトシの気をわたしの方にひかせておかないとね。他のコ達には負けられないわ!)


カスミ(あたしはここのところサトシと一緒になれなかったけど、まだまだこれから。あたしだって、サトシとはカントー、オレンジ諸島、ジョウトを一緒に旅をしてきた仲なんだから!)


アイリス(アタシと一緒に旅をする以前のサトシがどんな感じだったかは知らないけれど、でも大事なのは今とこれから。他のコ達に負けないくらいサトシとは仲良くなって魅せるわ!)


ベル(カントーに来た目的を達成して、さらにサトシ君に出会えるなんて今日はとことんツイてるわ。サトシ君ともっと仲良くなるためには、サトシ君が一番好きなポケモンバトルね)


 特にサトシに好意を抱く女性陣は、それぞれサトシとより親密な関係になろうとの思惑を滲ませていた。ここで説明するが、今回初登場のアイリス、ベルともに、サトシに好意を抱く少女である。サトシと話していると、頬に若干赤みが帯びているのがその証拠である。


タケシ「…デント、これから気苦労が絶えなさそうだな」


デント「そ、そうだね…」


 カスミ、ハルカ、ヒカリと旅をしたことのあるタケシ、アイリスと旅をしたことがあり、ベルとは旅先でよく出会っていたデントはこれから自らが巻き込まれるであろうサトシ争奪戦のことを心配し、思わずため息をついた。時と場合、程度に違いはあるものの、彼女たちが行ってきたサトシに対するアプローチを間近で見ている為だけに彼女たちはもちろん、当のサトシがある意味無事でいられるか余計心配なのである。


サトシ「着いたぞ。ここがマサラタウンだ」


アイリス「うわぁ〜、素敵なところね」


デント「はじまりの町とは聞いていたけど、その名にピッタリの雰囲気だね」


ベル「サトシ君、あの丘の一番高いところにある建物が研究所?」