主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~
次の瞬間、サトシ達の目の前にいる通常のバタフリーとヒカリのピンク色のバタフリーがお互いに寄り添った。そして、通常のバタフリーは一旦ヒカリのバタフリーから離れて、今度はサトシの方へ寄ってきた。
サトシ「やっぱり! お前、あの時のバタフリーか! しばらく見ないうちにたくましくなったな。」
バタフリー「フゥリィィィィィ!」
ヒカリ「えっ? どういう事?」
カスミ「あっ、ヒカリ。あのバタフリーはね…」
カスミはヒカリに、サトシに寄り添ったバタフリーがかつてサトシのポケモンであったことを話す。そして同時に、ヒカリがゲットしたピンク色のバタフリーはそのバタフリーの恋人(恋ポケモン?)であることも…
ヒカリ「えっ!? じゃああたし、バタフリーには悪いことしちゃったなぁ。あのバタフリーとの仲を引き裂いちゃった形になったもの」
ヒカリは、自分がピンク色のバタフリーをゲットしたことを後悔する。
ヒカリ(でも、あの時はなんであたしの目の前に現れたんだろう?)
ヒカリがゲットしたピンク色のバタフリーも、今サトシ達の目の前にいるバタフリーと同じように急に目の前に現れたのである。それで、ポケモンバトルをしてヒカリがゲットしたという経緯である。
バタフリー「フィィィィィ!」
サトシ「ん? どうしたんだ?」
一方、かつてサトシのポケモンだった方のバタフリーは必至で何かをサトシに訴えかけるようにアピールしている。
タケシ「ひょっとして、またサトシと旅がしたいんじゃないか?」
サトシ「えっ? そうなのか、バタフリー?」
サトシの問いかけに、バタフリーはコクリと頷く。バタフリーにはポケモンバトルの意思が見られないため、サトシは1つ空のモンスターボールを取り出す。
サトシ「行け! モンスターボール!」
モンスターボールはバタフリーに当たり、バタフリーはボールの中へと吸い込まれる。そして数回揺れた後、動きがピタリと止まる。
サトシ「よぉし! バタフリー、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピッ、ピカチュウ!」
ニビシティに到着する前に、かつての仲間であったバタフリーを再びゲットしたサトシであった。そしてまた、ニビシティでのジロウとのポケモンバトルに向けて、ひたすら突き進むのであった…
後書き
次回、サトシとジロウとのポケモンバトルが始まる…のか!?←オイッ!
作品名:主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~ 作家名:天の河