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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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第15話『それぞれの方向性と旅立ち』

前書き


早速ですが、サトシ達には旅に出てもらいましょう。旅こそ、アニポケの醍醐味だと思ってますのでw



最初の舞台は、カントー地方です。懐かしのとあるポケモンが登場しますが、かなり強引な描写となっております(笑)









 アイリス、デント、ベルがカントーに来た日の翌朝、朝食を済ませたサトシ達はリビングに集まって楽しく談笑していた。昨晩、ハナコにサトシのことで弄られまくった女性陣であったが、それが嘘のようにサトシと普通に話をしている。以前までは、サトシのことで弄られると恥ずかしさからしばらくサトシと目が合わせられないということがしばしばあったが、現在とを比べると彼女達の精神面での成長ぶりが見られる。


タケシ「サトシ。みんなと楽しく話してるところ悪いが、ちょっといいか?」


サトシ「ん? なんだ、タケシ?」


 タケシが突然、サトシ達の会話を遮るように声をかけてきた。


タケシ「ウチのジロウを知ってるだろ?」


サトシ「あぁ、そういえばこの間タケシの家でやったジムリーダー就任祝い以来、会ってなかったな。」


 ジロウはタケシの1番目の弟(家族構成で言うと、次男)で、タケシがシンオウでの旅を終えた後、タケシからジムリーダーの職位を譲り受けて、今日までニビジムのジムリーダーを熱心に務めている。サトシがこのことを知ったのは、イッシュでの旅を終えた直後で知った当初は驚きとともにジロウに対して賛辞の言葉を送り、心から祝福していた。


アイリス「へぇ〜、タケシって弟がいたんだ」


ハルカ「うん。それにジロウ君を含めて、タケシには9人の弟と妹がいるのよ」


ベル「嘘っ!? 9人も!?」


デント「実にアンビリーバブルなテイストだね。僕自身もポッドとコーンの2人の兄弟を持ってるけど、タケシみたいな大家族は初めてだよ」


 タケシが9人兄弟だと知ると、イッシュ組の面々は驚きを見せていた。どうやら、イッシュでもタケシのような大家族の家庭は珍しいようだ。


タケシ「そのジロウなんだが、以前からサトシとバトルしたいって言っててな。この前のジムリーダー就任祝いの時に言おうと思ったんだけど、思った以上に盛り上がってなかなか言い出せなかったんだ。いきなり言って済まないけど、どうだ?」


サトシ「ジロウが!? もちろん、やるやる! 俺もジロウとは一回バトルしてみたいって思ってたところなんだ!」


 ジロウがポケモンバトルをしたいというタケシからの頼みを、三度の飯よりポケモンバトルなサトシが断わるわけがなかった。


アイリス「うわぁ、バトルとなるとすぐこうなるんだから…。でも、アタシもジロウって子がどんなバトルをするのか見てみたいわ。」


 アイリスはバトルができると聞いて興奮するサトシに呆れつつも、サトシとジロウとのポケモンバトルには興味があった。『ワールド・チャンピオン・リーグ』に向けて奮闘中の身であるから、どんなバトルでも興味がわくのは当然と言えば当然である。


タケシ「それで早速で悪いんだけど、すぐに出発してもいいか? リーグの影響でしばらくバトルしてなかったから、ジロウもうずうずしてるんだ」


サトシ「それなら、急いで行ってあげないとな。俺はすぐに出かけるけど、みんなは?」


ヒカリ「もちろん、サトシと一緒に行くわ」


カスミ「久々にタケシの家族に会ってみたいし」


ハルカ「久々のカントーを旅をするのもいいかも」


アイリス「それにリーグに向けていろんなトレーナーともバトルしていかなきゃ」


デント「僕も、この地で世界一のポケモンソムリエへ前進しなきゃね」


ベル「あたしも、カントーで出会ったことのないポケモン達のこともっと知りたいわ」


サトシ「それじゃあ、決まりだな!」


 今この時、サトシ達の新たなる旅が始まった。サトシは早速、ハナコに旅立ちの報告をし、その報告を聞いたハナコは快くサトシ達を見送った。サトシ達はマサラタウンを後にして、現在はニビシティに向けてトキワの森を散策中である。


ハルカ「カスミ、大丈夫? 確かカスミは虫ポケモンが苦手じゃなかったけ?」


カスミ「う、うん。前よりかはマシになった方よ。でも、スピアーの大群だけは勘弁してほしいわ。スピアーには悪気はないんだと思うけど…」


ヒカリ「あぁ〜、それ分かるわ」


 虫ポケモンの宝庫として有名なトキワの森、ここで懸念されるのは大の虫ポケ嫌いのカスミである。当のカスミは、以前よりかは幾分慣れてはきたとは言うが…


ハルカ(マシになったとは言っても、無理しているようにしか見えないけど…)


 カスミの表情を見れば、無理していることが一目瞭然だった。顔は少し引き攣っており、少量ながら冷や汗が出ている。


ガサゴソ!


サトシ「!? なんだ、今の音は!?」


カスミ「ちょっと、何なの!?」


 突然草陰から物音が聞こえてきた。カスミは誰よりも一番の驚きを見せて、瞬時にハルカの後ろに隠れる。


ハルカ「隠れるの早いかも(汗)」


 カスミのあまりにも早い隠れ様に、ただ唖然とするしかなかったハルカ。そんな中、物音がした方から一匹のポケモンが現れた。


バタフリー「フィィィィィィィィ!」


デント「あれは、バタフリー?」


アイリス「うわぁ、綺麗〜!」


 現れたのは一匹の綺麗なバタフリー。そのバタフリーは、サトシ達の行く手を阻むかのように、サトシ達の目の前に立ちはだかる。


ポォォォォォン!


ヒカリ「えっ? 何?」


ポッチャマ「ポチャ?」


 さらに、ヒカリの手持ちのモンスターボールからポケモンが出てきた。


バタフリー「フィィィィィィィィ!」


 出てきたのはこれまたバタフリーであった。しかも、ピンク色の色違いである。


アイリス「嘘っ!? ピンク色のバタフリー!?」


デント「ワォ! これもまたサプライジングなハプニングだね」


ベル「全身がピンク色だなんて、色違いを見つけることすら珍しいのに…」


 ヒカリのモンスターボールから色違いのポケモンが出てきてイッシュ組の面々は、驚きを隠せないでいた。もちろん、カスミやハルカ、サトシやタケシも同様の気持ちだった。


ヒカリ「あっ、ごめん。ここのところ忙しかったから、なかなか言うタイミングが見当たらなくて…。実はこのピンク色のバタフリーは、あたしがサトシの家に行く途中にこの森でゲットしたの」


バタフリー「フィィィィィ!」


 ヒカリはサトシの家を訪問する前、トキワの森を通ってピンク色のバタフリーをゲットしていた。


サトシ・カスミ・タケシ(((あのピンク色のバタフリー、もしかして…。)))


 サトシ、カスミ、タケシは、ヒカリのピンク色のバタフリーに見覚えがあった。アニポケ無印時代を熟知している読者なら、この3人がどうしてそう思うのか、説明しなくてもお分かりであろう。


色バタフリー「フィィィィィ!」


バタフリー「フィィィィィ!」