主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~
アイリスが目まいを起こすほど、この『ポケヴェール女学院』は敷地内全体で荘厳かつ豪華な構造だった。普段こういった場所に歩きなれていないせいか、サトシ達はかなり神経質に歩いていてぎこちなかった。アリアはその様子を楽しんでいるようだが、果たしてこんな感じで大丈夫なのだろうか…。
ヒカリ「あ、アイリス、大丈夫?」
アイリス「う、うん、なんとか…。」
アリア「私も少々悪ノリが過ぎましたわ。失礼しました。気を取り直して、生徒会室へ向かいましょう。」
この一連の出来事で、サトシ達は改めてアリアを敵に回してはいけないと決心したとか。
アリア「こちらが、生徒会室です。」
サトシ達は、生徒会室へ到着した。そして、アリアが扉をノックする。
アリア「広報部長のアリアです。ハナダシティのカスミ様をお連れしました。」
『わかりました。どうぞ中へ。』
アリアが生徒会室へ来た用件を言うと、扉越しからどこか威厳ある女性の美しい声が聞こえてきた。恐らく、この声の主が『コンテスト界の若き女帝』のエリーサであろう。
アリア「それではまず、カスミさん。私と一緒に中へ入りましょう。他の方々はもうしばらくお待ちください。」
カスミ「はい。」
サトシ「分かりました。」
アリアが生徒会室の扉を開け、彼女に促されるがままにカスミは部屋の中へと入っていく。サトシ達は次の指示があるまで待機のようだ。生徒会室にいるであろうエリーサ。一体、どんな人物なのだろうか…
続く
後書き
アリア、エリーサ、そしてこれから登場予定のポケヴェールの学生は、今後の物語の進行でも重要なキャラになっていきます。
作品名:主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~ 作家名:天の河